樹になっている果実も年末になってくると大分変わって来ました。今、一番目に付くのは庭に植えられた柑橘類です。意外と多くの種類があるようです。
いつの間にか、柑橘シリーズになるかも・・。
「カボス」です。 漢字では「臭橙」とか「香母酢」です。 香母酢は当て字だそうです。
ミカン科、ミカン属の常緑広葉樹です。
で、あらためて生まれ故郷はって調べるとコレがイマイチはっきりしません。
だいたい、ヤマケイの「日本の樹木」にも載っていないのです。
ひとつの資料には「中国」とあり、一つは「インド東北部」とあります。
日本では300年くらい前から栽培が始まったようです。一説では宗源さんという医者が300年前に京都から持ち帰って栽培が始まったと・・でも、その京都にあったのはどこから来たの?
現在の主要産地は大分県です。
ユズに似た種類で枝には鋭いトゲがあります。果実は熟すと黄色くなりますが、果実として収穫するのは、緑色の時だそうです。
その果肉は黄白色で汁が多く、酸味は強烈です。絞って食用に使いますが、スダチとよく混同されています。
でもスダチとは大きさが全然違います。スダチは30~40gで小さく、カボスは100~150gです。形の特徴的には果頂部の雌しべの落ちた跡の周りがドーナツ形に盛り上がっているのがポイントだそうです。
利用用途は多岐にわたります。料理の薬味はもちろん、ポン酢、調味料、ジュース、和洋菓子、氷菓、酒・・・変わったところでは、ブリやヒラメの養殖用の餌に混ぜて食べさせると、例えばブリの切り身の色持ちがいいとか・・まだ知られていないチカラを秘めているかも・・。
果樹園で探しても「スダチ」は見つけられなかった・・・。
スダチは徳島の原産?、栽培も徳島県が中心のようです。