薄暗い森の中、林縁で咲いていたあの白い花・・そして艶ありの実になりました。
 多くの場所は果実も完熟して落ちて終わっていますが、何故かここに一族が集合していました。
 
 
 100株以上あって、みんな何段にも果実をつけて・・そして光っていると見ごたえがあります。
 
 「ヤブミョウガ」の実です。 漢字では「藪茗荷」です。
 ツユクサ科、ヤブミョウガ属の多年草です。
 
 
 故郷は東アジアです。日本、中国、朝鮮、台湾・・など。日本では関東から西に多いようです。
 
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 5月頃に芽を出して、一気に50~100cmになり、ミョウガに似た長楕円形の葉っぱを互生して付けます。
 葉の付根は茎を巻く「葉鞘」になっています。そして葉は茎の先端にだけ集中して付きます。
 
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 ミョウガの名がついてますが、ミョウガはショウガ科なのでそもそも全く別の植物です。
葉っぱの表面がザラつくことや、葉が2列に出ないことがショウガとの違いだそうです。
 
 
 花は8月頃に茎先から白い花を咲かせます。両性花と雄花の2種類が咲きます。
でも確実に増えるのは地下茎のようですが・・。
 
 
 花も果実も何段にも輪生するように付きます。
 
 
 そして、このような球形の実を付けます。実は初め、うす緑色ですが、だんだんうす茶になり、褐色になり、藍色、そして紺色・・光沢も出てきます。花が咲くとすぐ実ができて、花と実が同時にみれる面白い花です。