毎年よく分からないくせに色んな「キク」を見ましたが、そろそろ終わりに近くなっている感じ・・見るからに、花が少なくなりました。
でも・・咲いていたヤツです。でも、本来は初夏に咲く花です。
ちょっと前に咲いていたのですが(薬草園)なので、正しくは「冬の花」というカテゴリーにははいらないようです。
「シロバナムシヨケギク」です。 漢字で「白花虫除菊」です。
キク科、ヨモギギク属の多年草です。
もともとの故郷は地中海沿岸地域で、セルビアで発見されたそうです。
別名が「ジョチュウギク(除虫菊)」
除虫菊といえば・・それで思い出すのは、「キンチョール」ですよね。
大日本除虫菊(金鳥)の創始者「上山英一郎」さんがこの菊の胚珠に含まれるピレスロイド(ピレトリン)を原料に渦巻型の蚊取り線香を作りました。
「日本の夏、金鳥の夏」ですよね。
この花、明治19年に連れて来られたようです。
根生葉は叢生して長い柄があります。茎葉は互生して付き2~3回の羽状に深く切れ込みがあるものや、裂片が線状に細くなっていたりします。
葉の裏面に毛が密生しています。
咲いているのは薬科大学の薬草園です。
『月々にキク見るキクは多けれど、キク見るキクはコノキクのキク』って早口言葉みたいにして覚えたものです。
今年もたくさんのキク、野菊、団地花壇の菊でした。でも殆どが鑑賞用の園芸種、薬用、そして野菊でした。
そして、ついに食べるキクに会いました。
「ショクヨウギク」です。 漢字で「食用菊」または「料理菊」。そして「食菊」です。
キク科、キク属の多年草です。
もともと「リョウリギク」という種としてあったのではなくて、古代の中国から、いろいろ薬用だったりしたものを改良して、苦味を少なくしたり、花ぴら大きくしたりして栽培してきたようです。
草丈は50~100cm。葉っぱは葉柄があり、卵形~羽状に中裂して互生して付きます。裂片の縁には不規則な鋸歯があります。
茎は秋に上の方で分枝して、その先に頭花をつけます。花の色は黄色、桃紫色の種があります。花が開く時には芳香があるそうです。
日本でも奈良時代には既に食用菊として栽培が始まっていたという記録があるそうで、「延命薬(もってのほか、かきのもと)、おもいのほか」とか、・・ちょっとよく分かりません・・
資料ではこんな美味しいものを・・
①食べないなんて、「もってのほか」
②嫁に食べさせるなんて「もってのほか」
③菊の御紋を食べるなんて「もってのほか」
って言うくらい美味しくもの、大切なもの・・だとか・・。
また、(株)ポーラの研究で解毒物質の「グルタチオン」という物質があり、これに甘みがあり、「茹でておひたし」「酢の物」「あえ物」「てんぷら」「お吸い物」と利用されるそうです。