初冬のド定番の花です。今年も咲いてくれています。で、八重のも年々多くなっているようです・・
  ご近所でも今年は見事に花を咲かせて、誇らしげにしているサザンカが多い感じです。
 そんな一つ。
 
 
 自生種は花びらが5つで、花は白~薄めのピンクだそうです。
 近所や公園などでは花色や花びらの多様な園芸種が殆どのようです。
 
 
 
 
 「サザンカ」です。 漢字では「山茶花」です。
 ツバキ科、ツバキ属の常緑広葉樹、小高木です。
 
 
 高さは3~5mくらいが多いのですが、成長がいいと10mほどにもなるようです。
 別名が「イワハナビ」「ヒメツバキ」「ヤブサザンカ」など。
 
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 サザンカは西日本から九州、、沖縄で自生する日本特産種とされています。
また、資料では台湾、中国~インドネシアにかけて自生しているとも書かれているのがあります。
 また、ツバキ科の多くは熱帯~亜熱帯に多いのですが、その中で、ツバキとサザンカとチャは温帯で暮らしていけるように適応してきた、ツバキ科の中では珍しい種なのだそうです。
 
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 サザンカは歌にもよく歌われてお馴染みです。「たきび」は最近はあまり聞きませんが・・。「ざざんかの宿」は大ヒット曲です。森進一の「さざんか」、当地近くでは「サザンカオールスターズ・・」が有名、いや、間違えました・・これは去年も受けませんでした。
 
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 さて、先ず何と言っても毎年、話題になるのは、「サザンカ」と「ツバキ」の違いですが、これはもうアチコチで出ているので省略したいのですが・・でも、毎年、復習するのが教訓なので・・簡単に。
 
 
 では・・(    )の中はツバキのことです。
①サザンカの花は平開します(平開しません)
②雄しべが筒状にならず、合着しない(花糸の下半分が合着するのが多い)
 
 
③葉の形は細長めで鋸歯がある(楕円形で先が尖るのと、鋸歯のないのが多い)
④葉柄と若い枝に毛がある(毛がない)
⑤果実の表面に毛がある(毛がない)
⑥芳香がある。(芳香がない)
⑦花の時期は10月〜12月が多い(12月から4月が多い)
 
 
⑧子房に毛がある(子房に毛がないのがほとんど)
⑨花びらがバラバラで散る(萼と雌しべを残して花が落ちる)
 
 
でも、世の中は例外がつきものです。上記のものも園芸種などでは該当しないものもあるそうです。
例えば、⑧の子房に毛がないのがツバキですが、ワビスケには毛があるそうです。④葉柄に毛がないのがツバキですが、ユキツバキには毛があるそうです。そして、⑨の花が全部ポトンと落ちるのがツバキ・・と覚えている方が圧倒的ですが、バラバラに落ちる園芸種があるそうです・・・。
 
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そして、今年は無謀にも「サザンカ」対「カンツバキ」について何が違うのか・・ってことを考えてしまいました。・・トホホ・・後悔半分・・しています。
 
 
 問題はこの時期、一緒に咲いている所も多い、「サザンカ」と「カンツバキ」です。
 サザンカについて補足ですが、葉っぱは互生してついて革質で光沢があります。両面の主脈に毛があり、鋸歯があります。
 
 ※サザンカの白花、八重の雄しべ。
 
 ※雌しべ。
 
 花は5弁ですね。野生の花は部分的に淡い桃色を交えた白なのですが、園芸種では赤、白、ピンクなど様々です。でも近所では一重のがすごく少なくなっています。
 花の後には2cmくらいの球形果実で蒴果です。表面に短い毛があり、翌年の秋に表皮が裂けて2~3個のタネが出てきます。
 ツバキ油は有名ですが、サザンカ油もあります。
 
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 そして、カンツバキです。カンツバキは「ツバキ」と「サザンカ」の交雑種という説があります。異論もあるそうです。でも、ツバキの性質とサザンカの性質の両方を持っているそうです。どうも、サザンカに近い感じですが。
 
 
 カンツバキが綺麗に咲いたら、またアップしたいと思いますが・・色々調べても違いがよく分かりません。
 一番多いのが、樹が立って少し高いのが「サザンカ」、這うように横に広がって樹高も1m程度なのが「カンツバキ」・・殆ど兄弟、それも一卵性に近い・・ようです。
 
 去年はツバキを主に雄しべの数を数えました。今年はサザンカで数の少なそうなのを選んで数えました。
①赤い花で、花びらが13枚、上にありますが、この雄しべは56本でした。雌しべは1つで花柱が3つに分かれていました。
②は白の八重咲のものです。花びらが33枚、雄しべは41本でした。、