ノギクへの挑戦が続きます。すぐに挫折・とん挫しそうですが、今回は比較的簡単なノギクです。花にも特徴があって分かりやすいいい子です。
「ノコンギク」です。 多分・・・。 漢字では「野紺菊」です。
キク科、シオン属の多年草です。
暮らしている場所は本州〜九州です。つまり、堂々たる日本固有種です。
でも名前は紺ですけど、見るのは殆どが白に近く、薄い青紫がありますが・・紺と言われると・・
この白っぽい舌状花、中には少し青紫の濃い目のがあって、それを栽培して、少しずつ色の濃いものを育成して、やっと「コンギク」になりました。
なので、これはコンギクのご先祖様みたいなモンです。
一見すると寝ころんでいるように見えますが、茎は立ち上がっています。でも地下茎が横には這ってあちこちから枝というか茎を出すので群れているように見えるのだそうです。でも高さは50~60cmが多い感じです。図鑑だと1mとなっています。
根出葉は柄があり、卵形〜長楕円です。縁には粗い鋸歯があって、3行脈も目立ちます。そして葉の両面に無がはえてますが、花の時期にこの根出葉は無くなってしまいます。こういう根出葉をもつ花も多いです。
茎は分枝して短めの毛がたくさんありますし、葉っぱにも短毛が・・なのでざらつく感じです。
根生葉と茎に付く葉があり、根生葉は花の咲く頃には枯れてしまいます。
茎の葉は卵状長楕円形や楕円形です。葉の3つの脈が目立つ・・というのを便りにしてノコンギクとしました。
8月後半から秋にかけて茎先に散房状に頭花をつけます。その花で注目するのが舌状花の形です。細長くて「シャープ」です。色は白ですが、薄く紫色を帯びるものもあります。筒状花は黄色です。
果実は痩果で、4~6mmの冠毛がたくさん付くそうです。これが良く似た「ヨメナ」との区別のポイントだそうです。(ヨメナのタネには冠毛がない)・・でもタネを見ないと区別も難しいのでは、花を見ても同じに見えてしまうということ・・。
そしたら、判別が難しい似たもの(変種、亜種)には「エゾノコンギク」「ホソバコンギク」「タニガワコンギク」「ヤクシマノギク」「センボンギク」「ヤマシロギク」「シロヨメナ」「シコクシロギク」「アキバギク」「ハマギク」・・そうです。
・・こりゃあ無理だ。
でも、こんなのを見てしまったら、ノコンギク恐るべし・・です。
ノコンギクの自生品種から紫色の濃いのを選別して、さらに選別し、また選別して
より紫色の濃いのを育てていってのがコレだそうです。
「コンギク」です。「紺菊」です。
この舌状花の青紫色、中には紅紫色に近いのもあるそうです。でもこの舌状花の色以外はノコンギクと同じだそうです。