花壇にも植えられていますが、それは「自家消費」用と思われますね。どうも花を観賞の相手にはしていないようです。
 
 「シソ」です。 漢字では「紫蘇」です。
 シソ科、シソ属の1年草です。
 故郷はヒマラヤ〜ビルマ、中国南部だそうです。中国を経由して日本にやって来たようですが、もう全くの在来種のような顔で生きています。
 
イメージ 1
 
 シソだし、シソ科で、シソ属で、品種もたくさんあって、みんなシソで、つまりシソというのは「総称」というので、個々のは違うのでしょうか。
 で、この「シソ」の名の由来を調べると「中国の後漢時代の終わり頃、洛陽の若者がカニを食べすぎて食中毒になりました。そこで名医の「華佗」さんがシソの薬草を煎じて紫の薬を作ってこれを使ったら、病人が回復した」という伝説があります。
 この紫のシソの葉を食べさせたら、「蘇った」ので「紫+蘇」=「紫蘇」です。
スゴイ方程式です。ところで、カニを食べたってどうでもいいような・・ここだけ妙に具体的・・!
 
イメージ 2
 
 葉っぱがもちろん中心ですから、花はどんな感じってイメージがイマイチ湧きません。意外と小さい花です。
 茎は四角形です。草丈は1m近くになります。葉は長い柄があり対生につきます。
 広卵形で先が尖り、鋸歯があります。
 
イメージ 3
 
 総状花序をつけて、白から紫色の花があります。青ジソの花は一般的に白です。そして、赤ジソの花は紫色です。
 雄しべが4本、雌しべが1本です。
 
イメージ 4
 
 ということは、葉っぱが緑色のが「青シソ」です。葉や花を香味野菜として、ツマやテンプラにも利用されますし、多いのは若い葉っぱの「オオバ(大葉)」です。
 一方、「赤シソ」は梅干しの色付けに使われます。また、乾燥させてハーブや香辛料としても利用されます。
 さらに実は乾燥させて、ふりかけや、塩・コショウで漬物にもなります。
 さらにさらに、種子からはシソ油が絞れます。
 
イメージ 5
 
 一般にシソは芳香がありますが、この匂いのないものが「エゴマ」で、シソとはごく近い親戚づきあいだそうです。
 まぁ、和製「ハーブ」でこれほど昔から今も身近なのも珍しいです。
 シソ、君はエライ。