本当はもっと遅くなってから咲くはずなのに・・もう咲いてました。
 
 
 「アキノノゲシ」です。 漢字で「秋の野芥子」「秋の野罌粟」です。
 キク科、アキノノゲシ属の1年草または2年草です。
 
 
 東南アジアが故郷です。日本には稲作と共にやって来たとされる史前帰化植物と言われています。日本全国で暮らしています。
 
イメージ 1
 
 ススキの原っぱに咲き出したのを見つけました。これは1.2mくらいです。
 大きくなると2mくらいにまで伸びます。なんで、「アキ・・」ってわざわざ言うのかは「ハルノノゲシ」があるので、それに対抗したのでしょうか・・。
 根出葉がロゼット状でずっと栄養を蓄えています。夏が終わるころに茎を立ててぐんぐん立てて、花序を出します。
 
イメージ 2
 
 葉っぱは互生して付きます。茎の下の葉は大きく10~30cmくらいで、切れ込みが大きく、逆向きの羽状に裂けています。
 この切れ込みのないのが「ホソバアキノノゲシ」という種類です。
 茎の上に付く葉は殆どが全縁で小さい葉です。上と下では全く違う形です。
 
 
 
 
イメージ 3
 
 この子には茎の上の葉っぱは無くなっていました。花以外にツボミですが、なんかちょっと淋しいというか、冴えない感じです。
 
 
 花は舌状花だけです。薄い黄色味がかった花色で、10数枚です。
 花は寝坊で、昼近くになって咲き出して、夕方にはしぼんでしまいます。
 
イメージ 4
 
 特別綺麗でもありません。いい匂いを放っているのでもありません。特効薬になる薬効をもっているのでもなく、たた秋の野に咲いています。でも、この地味な花色がなんとなく気になります。
 
 
 花色に白や淡紫色も稀にあるそうですが、まだ会えません・・。
 
 この茎や葉を切ると白い乳液が出てきます。
 黒っぽい果実に柄の短い冠毛をつけて空を飛びます。
 なんでも、「レタス」に比較的近い植物だと聞いて、びっくりしたのを思い出しました。