先日、ton-caraにて『藁まぶし作りワークショップ』を開催しました。
編み方を知りたいというお話をたまにいただくことがあり、いつか開催したいと思っていたので実現できて嬉しいです。
『
現在の蚕の飼育方法では、蚕が繭をつくる場所として
また、現在は養蚕道具を製造するメーカーはほぼ無くなりました。養蚕が最近まで行われていた地域では探せば中古の道具を譲ってもらえる機会もありますが、それも永続的なことではありません。この藁まぶしのワークショップは、これから小規模に養蚕を楽しもうと考えている方に、選択肢のひとつとしてご提案したい内容です。
さて、藁蔟を編む道具について。
ワークショップ開催に当たっての準備は『
そして、いざ新規に作ろうと動き出すと金具のピンの製造が上手く行きませんでした。市販品で似た形のフックを使うことも考えましたが、実際にこれで編むと滑ったりしてしっくり来ません。このピンを作ってもらえる人を探し気づくと1年半の時間が経っていました。木工部分を含めると最終的には3人の職人さんに係わっていただきました。
当館の製蔟器は群馬県で見かけるタイプを元に、少し独自の工夫をしてあります。
藁蔟は
ワークショップ内で販売をしたところ、有難いことに在庫は残り1台となりました。
ワークショップの作業風景です。
当館の編み方は、わたしが群馬県内の農家さんに教えていただいた方法を元にご案内しています。
2回目のワークショップの作業風景です。
どんどん編み進みます。
最終的にこんな形の蔟になります。
初めて編まれたのに、とっても美しい仕上がりです。
ちなみに、お客さまの膝近くにある藁の固まりは、
ton-caraの店主フセさんもFacebookにお客さまの感想を書いていましたが、養蚕自体が特殊な事柄になりつつある中、そのための道具をつくるワークショップというのはニッチ過ぎるかな?でも、私自身、養蚕を始めた時にこの編み方はどうしても知りたくて編める方を探しましたし、同じように求めている方はいらっしゃると思います。当館では養蚕ワークショップも開催しているので、その中に組み込みたかったのですが、飼育中は忙し過ぎて無理なので、このような形にしました。
今後も、ご要望があれば開催します。
お問い合せは、くらし手仕事舎 ton-cara へお願いいたします。
● 養蚕ワークショップ(9月の晩秋蚕ワークショップ参加者募集中です)