今週は東京国税局から1-3月の確定申告アルバイト代の源泉徴収票が簡易書留で来ました。このアルバイトでは、翌月9日に前月分の給料が銀行に振り込まれて、同タイミングで給与明細の小さな紙が入った封筒を出勤簿にクリップ留めして個人に渡すのですが、普段はこの読みにくい小さな紙をちゃんと見ていないので、源泉徴収票が来た時に詳細を確認しているんです。(←いい加減😵

昨年はフルに出勤したので37万円強でしたが、今年は午後休や早退をそれなりに取ったので、36万円強でした。若い人たちと一緒に働くのは楽しいし、仕事内容もかなり楽な方ですから、年金を貰っている年寄りには十分な金額ですよ。

 

ただしフルタイムで働いても毎月15万円弱(今年の時給単価は1,190円でした。東京都の最低賃金1,113円よりはちょっと高かったです)なので、家族を養うには難しい水準。ということもあって、この仕事に従事するアルバイターは子育ての終わった壮年❓主婦が圧倒的に多数で、次が大学生、残りがその他の人たちという感じの構成です。

 

私立大学は時期的にちょうど大学入試の季節で期末テストも終わっているのか、結構大学生も多いんですよ。中には将来の職業が税務調査官志望なので、「インターンシップも兼ねて」という真面目な人もいました。

 

正直言って、税務署員の仕事に対するスタンスや税務署の仕事の流れを知ることが出来るのは、不動産投資の面でもメリットがあるので、来年もまたやりたいと思います 笑笑

 

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さて、3月頃から話題沸騰中の「わが投資術」の著者である清原達郎さんへのインタビュー記事が4月発売の文藝春秋に載っていたんですが、これを読んだら本も読みたくなって早速購入したんです。丸善丸の内本店に行ったら、芥川賞受賞作並みに❗️1階中央の大きなスペースにポスター付きで平積みになっていましたよ。

 

新NISAの効果もあって、株式投資に興味を持つ個人投資家が増えているんでしょうねえ。ちょっと前に、ブロ友であるオリーブさんに対して、彼女のブログコメント欄でお薦めしたということがあったので、以下簡単にこの本の感想を記します。

この本は、2005年の長者番付でトップになった伝説のファンドマネージャーである清原さんが、勤務していたタワー投資顧問運用での具体的な投資経験やそれをもとにした個人投資家が勝つノウハウなどについて、引退した今だからこそ表に出せる‼️とかなり赤裸々に書いているんです。

 

巷に溢れる、“有名FPの観念的で役に立たない投資本”とか“億り人になったような投資成功者の自慢本”とは違って、ファンドマネージャーとして実際に投資してきた個別銘柄の成功談失敗談なので、臨場感も十分。投資の基本スタンスや銘柄選定の手法や過去から現在に至る証券界の裏話なども詳細に書かれているので、株式投資をする人にとっては一読の価値ありと思います。

 

清原さんの投資哲学には概ね同意しますし、何よりも初めて知ったこの世界の事実も多くて、目から鱗でした。勿論、投資についての考え方には違うところもありましたし、また確率論の部分はワタクシにはちょっと難しくてよく分からなかったのですが、以下印象に残っている部分について紹介します。

 

割安株投資で大成功した清原さんの投資スタイルを一言で要約すると、「ネットキャッシュ」(=流動資産+投資有価証券✕70%一負債」)重視の逆張り派。まずは「ネットキャッシュ比率 =ネットキャッシュ/時価総額」で銘柄をスクリーニングしてから投資先候補を絞っていく、というのが基本手法です。

 

昨今のPBR1倍割れに注目して低PBR株を機械的に選択していく流儀とは違って、この考え方は最初の篩としては非常に合理的です。そもそも衰退企業や成熟産業の固定資産なんて、いつまたどの程度の減損になるか分からない代物なので、業種や固定資産の内容を精査せずにPBRの低い企業に飛びつくのは危険この上ない話ですからね。

 

なんといっても面白くかつ役に立ったのは、ワタクシが初めて知った「①ファンドが利用する海外貸株市場の実態」。そして痛快だったのが、はっきりと言い切ってくれた「②マザーズ株の割高さ」の2点でしょうか。

 

まず①ですが、海外には日本株の大きな貸株市場が存在し、その大きさは日本の信用取引での空売り規模をはるかに上回る(ほとんどの銘柄で、海外の空売り残高が国内の信用取引での空売り残高を大幅に上回っている、とのこと)ものの、個人投資家はこの市場については無知で勿論利用もできないという事実でした。

 

今までカラ売りをする時は勿論、信用で買う時も必ず日証金の信用取引残高を見ていましたが、この情報があまり役に立たないとは。。。勿論、ヘッジファンドが貸株を利用しての大規模なカラ売りによる売り崩しで個人投資家をカモにしていることは分かっていましたけどね。「日本の個人投資家は個別銘柄の空売りにおいてはとても不利な立場にある」という清原さんの指摘はなるほど❗️と納得しました。

 

次に②です。「マザーズ市場は1999年11月の設立以来、一度も割安になったことはありません。中身が冴えない割には高PER銘柄が多く、最悪の市場です。赤字のバイオ株など、見る価値のない株が多すぎます。」

 

先日株好きの知人(彼は新興株オンリーなので、多分この1年以上ずっとヤラレ続きと思われます💦)が「旧マザーズ株もこれまでの下落基調から脱してやっと底入れすると思っていたのに、清原本のせいで3月から個人投資家の売りが増えてさらに下落したんじゃないか⁉️」と苦々しく言っていましたが、そうですねえ、新興株急落の主因ではないとしてもこの本が若干は影響した可能性はあるかも。。。

 

グロース250のチャートは以下のように推移しています。ワタクシも去年11月くらいから「そろそろ225から新興グロース株に投資資金が回ってくる」と思っていたんですが、外れっぱなしでした(・_・;

 

特に今年に入ってからは225との乖離は大きく広がり、特に4月に入ってからの旧マザーズ指数は225以上にもうメタメタに下がりました。

 

さて、この本を読んでここで得た知見をどのように生かしていくか❓が大事です。

 

まず①「何も学ばないし、変えない」→これはもったいないです。この本にはいろいろな示唆がありましたからね。

 

次に「②ネットキャッシュ比率の高い銘柄を探して買う」→これは銘柄によっては上手くいくでしょうが、二番煎じって基本的にイナゴ🦗と同じでリスクがあるんです。清原さんの投資哲学のポイントはあくまでも「市場が見逃している割安株の発掘」でした。

 

そのお宝が偶々ここ数十年は“ネットキャッシュリッチ企業”だったということですが、こういうベストセラーで指摘されるとみんながすぐに同じことをやり始めて、割安株じゃなくなってしまうのはよくあるお話ですよね。

 

先ほどの知人と意見が一致したのは、「割高マザーズ株が大きく下がって割安になってきたらその株を買う」でした。今や引退して個人投資家となったコントラリアンの清原さんだったら、このパターンを虎視眈々と狙っているかも 笑笑

 

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さて、ワタクシ、株式投資では、毎週末の日経平均株価と保有資産残高(「MRF+現物株式残高±信用建玉評価損益」)について、いつも翌日土曜日に夫々前週末と前年末対比の増減率をチェックしています。

 

5月2日 日経平均株価:前週末比+0.8%・前年末比+14.3%

              グロース250:前週末比▲0.3%・前年末比▲ 9.0%…旧マザーズ指数です。

            保有資産残高:前週末比+1.4%・前年末比+19.5%


今週末の日経平均株価は、前週末比+301円高の38,236円と先週末に続いて上昇しました。今週は米国では株式市場に影響のあるイベントや指標発表がありましたが、まずFOMCは特に問題なく通過。3日の4月雇用統計も非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回り、事前予想比で失業率が上昇し賃金の伸びも減速して労働市場が減速し、4月のISM非製造業景況指数も50割れとなったため、早期利下げ期待から、日本の連休中に米国株は上昇しています。

 

無難な動きの株式市場とは対照的に為替市場は連休中も乱高下です。これは事前に予想されていた通り、取引が薄くなる日本のGW祝日中に実施された政府・日銀による為替介入によるものでしょう。後で知ったのですが、5月3日には一時151円台になったんですねえ。



保有資産が増えているのは、この連休中に決算発表のあった商社株のおかげです。アドバンテストの含み損も商社株の含み益増加でかなり解消されていますが、肝心の損切り実行はまだ1/4くらいしか出来ていません💦

 

伊藤忠を除いて、大手商社4社の決算発表が終わりましたが、全体的に順調です。三菱商事は唯一株価が下落しましたが、既に2月の3Q決算発表時に5,000億円の自社株買いを発表して株価も他商社に先行して上がっていたので、決算発表後の下落は仕方がないところ。2024年度の業績見通しが事前想定比で低かったこともネガティブなイメージだったようですが、為替レート前提も143円でかなり固めなので、いつも以上に保守的な見積もりという印象です。

 

大手商社はバフェット効果で、米国流に資本効率を上げて行く方向が確定しているので、株価は堅調に推移しそうですね。

 

来週はいよいよトヨタの決算発表です。この円安を受けて、どんな数字が出てくるか❓期待です。