今週も毎日税務署でのアルバイトですが、金曜日は久しぶりに報知新聞社主催の「ネクスト・ゴール・ウィンズ」試写会に妻と行ってきました。それほど期待していなかったんですが、率直に楽しめるスポーツコメディ映画でした。今月末公開ということなので、あらすじをざっと要約すると、、、

 

2001年のW杯予選でオーストラリアに0-31という記録的大敗を喫した米領サモアチームのお話です。この時の悔しさから、2014年W杯予選では「何とか1ゴールを決めたい❗️」という思いで米国本土から強化コーチとして招聘した「実力は十分ながら感情を爆発させるキャラで数々の黒歴史を有する元有名選手」と「南国ののんびりムード満載のサモアの選手たち」との格闘物語です。

 

本映画は実話を元にしたスポーツコメディです。弱者が強者に一矢報いるドキュメンタリー映画は、これまでも多々ありましたけど、タイカ・ワイティティ監督が映画化したこの作品は、とにかく非常に面白くコミカルに仕上がっています。サブタイトルに「負けを知る、すべての人へ。」とあるように、スポーツに限らず、人生で失敗した人々に再起のエールを贈るドラマでした。

 

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さて、ワタクシ、株式投資では、毎週末の日経平均株価と保有資産残高(「MRF+現物株式残高±信用建玉評価損益」)について、いつも翌日土曜日に夫々前週末と前年末対比の増減率をチェックしています。

 

2月2日 日経平均株価:前週末比+1.1%・前年末比+8.1%

               グロース250:前週末比▲1.0%・前年末比+0.1%…旧マザーズ指数です。

             保有資産残高:前週末比+1.3%・前年末比+6.8%


今週末の日経平均株価は前週比+406円高で36,158円と上昇しました。注目イベントのFOMCでは市場の事前予想通りの「金利据え置き」。その後、早期利下げにはネガティブな感じのパウエルさんのコメントを受けて米国株は下げたものの、週末にはナスダックを中心に米国株は上昇してNYダウは過去最高値を更新。日本時間土曜日朝の3月限シカゴ日経平均先物も+245円高で、明日の日本株は上昇で始まりそうです。


今週で一番驚いたことは、あおぞら銀行のストップ安でした。2/1朝、今期の連結経常利益を一転赤字に下方修正し、配当も約半減の78円減額を公表すると、その日は売り物を残したストップ安に。翌日金曜日も下げて、この1週間で時価総額の1/3が消失しました(・_・;

本件は、2/1の帰りの電車の中で「新NISAで買った株が、早速ストップ安になっちゃったよー😢」とサラリーマンが嘆いているのを耳にして初めて知ったんです。高配当がウリのあおぞら銀行、結構個人投資家もNISAで買った人が多いようです。。。。

海外不動産というと、日本では中国が大変なことになっているという報道ばかりですが、米国でもオフィスについては、コロナ禍以来の在宅勤務の拡大と定着でずっと大苦戦が続いていました。そこに相次ぐ金利上昇がさらに不動産会社の傷を深くしていましたから、いずれはノンリコ融資の未回収分が顕在化すると思っていましたが、あおぞら銀行の対応(これまでの引当)があまりにも甘かったんですね。

 

IR資料を見ると「全ての米国オフィス向け不動産ノンリコースローン案件をあらためて精査し、足元の評価に加えて今後2年間の価格下落リスクを勘案したフォワードルッキングの観点から物件評価の見直しを行い、現時点で想定される最大限の備えとして、第3四半期において324億円の引当金繰入を計上しました。この結果、12月末時点の米国オフィス向け不動産ノンリコースローンに対する引当率は18.8%と十分なバッファーを確保し、今後損失が発生するリスクを最小化させています。」ということですが、本当に「十分なバッファー」があるのか❓株価下落で減配後も利回りは3.5%ありますが、来期以降の見通しは厳しそうです。

 

個人的には義妹が前身である日債銀に勤めていましたし、ワタクシも連結子会社のGMOあおぞらネット銀行とはマイクロ法人でお付き合いしていることもあって応援していた銀行なんですが、今回の発表を見て不動産に対するリスク管理が甘すぎると痛感。もともとは日本不動産銀行から出発して、幾多の不良債権処理を経てきたのに、うーん、学習効果がなさすぎでしょう。

 

株は持っていなかったので直撃弾は受けませんでしたが、今後GMOあおぞら銀行の手数料アップにつながるかも、ですねえ。

 

あと、金曜日に今期連結損益を従来予想の▲950億円から▲2450億円に下方修正した住友化学も明日の株価が要注目。医薬品だけでなく、コア事業の石油化学がメタメタになっています。石化の赤字については、三菱ケミカルや三井化学などの同業他社も同様ですが、住友化学はサウジアラビアとのJVであるラービグプロジェクトがあるだけに深刻度は比較にならないほど大きそう。

 

X(旧ツイッター)では「最終赤字2450億円」という言葉がトレンド入りしたとのことですが、自分の会社の経営もままならない十倉さんが、経団連会長として庶民の感情を逆撫でするような大所高所論を繰り返しているのは悲惨であり滑稽です。立場上、住友化学も率先して大幅に賃上げをしないといけない立場ですが、減配された株主の気持ちは複雑でしょう。十倉さんの経団連会長辞任も秒読みになったと見ます。