Vコマースは、業績好調です。もうしばらく保有して様子を見ましょう!
≪モーニングスター社企業評価≫
バリューコマース(2491)
会社概要
Eコマース(電子商取引)サイトを対象としたアフィリエイト(成果報酬型)広告サービス大手。自分のEコマースサイトで商品を売りたい、会員を集めたいと考える広告主に対し、ウェブサイトやメールマガジンを運営して掲載広告で収入を得たいアフィリエイトサイトの中で最も効果が見込めるサイトを紹介する、広告主とメディアを仲介するアドネットワーク展開を行っている。ショッピングモールに出店しているストア向けのクリック課金型広告配信サービス(ストアマッチサービス)も運営し、こちらはタイトルや紹介文、画像などを広告素材として作成し表示させるキーワード連動広告「ストアのイチオシ」、出稿希望商品を選び、そのデータを広告素材に表示させる広告「アイテムマッチ」を手掛ける。12年10月にヤフー<4689>の連結子会社となり、各種サービスでの連携を進めている。(2014年8月6日更新)
業績動向
14年12月期第2四半期累計(14年1~6月)の連結業績は、売上高62.6億円(前年同期比11.2%増)、営業利益8.3億円(同29.7%増)となった。国内景気の緩やかな回復を背景に売上高が拡大し、一方で販管費がほぼ前年並みとどまったことで2ケタ営業増益につながった。事業別動向を見ると、アフィリエイトマーケティングサービス事業では主にショッピングおよび旅行分野の成果報酬型広告が好調に推移し、事業売上高は56.9億円(同12.0%増)、セグメント利益は9.9億円(同25.4%増)となった。ストアマッチサービス事業では、13年12月期から取り組んでいる「Yahoo!ショッピング」向けサービスの強化が寄与し、事業売上高は5.7億円(同4.0%増)、セグメント利益は7,500万円(同2.1倍)だった。
14年12月期の連結業績予想は売上高138億円(前期比14.9%増)、営業利益は16.5億円(同23.1%増)純利益11.6億円(同20.3%)と、従来計画を据え置いた。(2014年8月6日更新)
トピックス
ソフトバンクモバイルのサービス「得するモール」の運営を開始
ソフトバンクモバイルが提供するオンラインモール「得するモール」の運営を14年6月30日より開始した。「得するモール」はスマートフォン(多機能携帯電話)を使用するソフトバンクモバイルの利用者向けのオンラインモール。同モールでネットショッピングやアプリのインストールなど各サービスを利用すると、毎月の携帯電話利用料金の支払いに使える金額がたまる仕組みとなっている。バリューコマースは「得するモール」のシステム開発・サービス運営と、「得するモール」に出店するECサイト、たまった金額の管理を担当する。(2014年8月6日更新)
リスクファクター
Eコマース市場の縮小や個人消費動向など
同社業績はEコマース市場の拡大と普及に連動する傾向があり、Eコマース市場やインターネット広告市場の成長が停滞・縮小した場合、同社の経営成績などに影響を及ぼす恐れがある。国内の個人消費の減速もリスク要因。また、同社は親会社であるヤフーと各種サービスで提携し事業の相乗効果を実現しているが、今後仮にヤフーグループ内で同社事業との競合関係が発生した場合や、ヤフーの同社に対する経営方針に変更があった場合、ヤフーとの提携関係を維持できなくなった場合などには、同社の業績や事業方針に影響を与える可能性がある。(2014年8月6日更新)
投資判断
インターネットの利用拡大を背景にEコマースの普及が加速していることが事業の追い風。ヤフーとの事業シナジー(相乗効果)も見込まれ、中期的な業績成長への確度は高まっている。Yahoo! ショッピング向けサービスの強化や、ソフトバンクモバイルの「得するモール」運営などグループシナジーによる収益寄与が期待される。14年12月期第2四半期累計の連結業績は2ケタ増収・営業増益とおおむね順調。投資判断は「強気」とする。(2014年8月6日更新)
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