Upset | CEOコラム

Upset

一般的には番狂わせという意味になるが、心理学的には予期せぬ出来事が起きたとき冷静な判断ができず、誤った判断をしてしまう事をさすようだ。仕事でいえば来るはずの受注が来ない、大きなクレームで顧客の信用を無くすことなどが挙げられるが、予想以上の成果が出て舞い上がってしまう事もこの部類に入る。


受注が来ない理由を事実で掴んでいるのか、確認もできず自分の解釈で理解しているのかが重要である。このように仕事上で予期せぬ悪いことが起きたときは、比較的事実確認は取れやすい。問題は二度とこのような事態を招かない為のルールづくりにある。


しかし好業績の時の原因分析は、舞い上がっている為冷静に見られない。ライバルがミスをして一時的な事かも知れないし、顧客の需要が予想以上に増えた結果かもしれない。顧客が自社に発注する理由を3C分析する必要がある。誤った自己認識は油断を生み社員の心を蝕んでいく。


私が過去一番アップセットしたのはF1パテント事件である。あの時は受注がなくなるだけでなく多額の賠償金請求も予想された。二度とあのような事を起こさない為にも、コンプライアンスと機密情報管理には細心の注意を払う必要がある。