タブレット端末 | CEOコラム

タブレット端末

我社もタブレット端末を使った営業活動が始まった。なぜ我社はiPadをマーケティングに活用するのか。背景にあるのは、メディアのデジタル化という大きな流れに伴って顕著になったマーケティング上の3つの変化である。


 第1の変化は、消費者のメディア接触が多様化する中で、企業もコミュニケーションチャネルを拡大する必要性に迫られるようになったことだ。今や消費者が接触するメディアは、テレビや新聞、雑誌にとどまらず、インターネットといったデジタルの領域にまでその範囲を広げている。そのため企業は売り上げ拡大に向けて、PCやモバイル端末、iPadをはじめとしたタブレット端末にまで、消費者とのコンタクトポイントを用意する必要が出てきた。デジタルの領域では、ユーザー属性やユーザーの行動特性などのデータ取得によって個々人をターゲティングしたマーケティング活動が可能であるため、より戦略的に消費者にメッセージを届けることができるようになった。


 第2の変化は、ソーシャルメディアやスマートフォン、タブレット端末の普及と、それに伴う各種アプリケーションの充実により、企業と消費者のダイレクトなコミュニケーションが可能になったことだ。現在ではTwitterやYouTube、スマートフォンやタブレット端末などの新たなプラットフォームをマーケティングに活用している企業も少なくない。この変化によって、企業は獲得した顧客といかにうまくコミュニケーションを図り、「ファン化」するかということが問われるようになった。


 第3の変化は、消費者をつかんで離さないコンテンツが求められるようになったことである。情報過多といわれる中、企業には、消費者の心に響く良質なコンテンツを提供することが不可欠である。そこで、クリエイティブ表現が豊かで、企業の世界観をこれまでにない手法でデザインしたものが重要になってきたのだ。


 では、モバイル端末やPCなど既存のツールでは足りず、iPadだからこそ実現できるものとは何であろうか。マーケティング×iPadによる相乗効果である。iPadは、マーケティングに関する3つの変化に即したソリューションを提供できると考える。
消費者とのコンタクトポイント拡大の必要性に迫られる中で、iPadは新しいプラットフォームを創造し、企業に新たな選択肢を提供する。これまで企業が消費者に対して自由に表現できる場としては、自社のWebサイトやモバイルサイト、マスメディアの広告枠が主だったが、ここにiPadが加わったというわけだ。PCやモバイルと異なり、iPadのユーザーは情報感度の高い人々(イノベーターやアーリーアダプター)が想定されるため、ユーザーとのブランドエンゲージメントが高まれば、彼らからの好意的なクチコミも期待できる。ターゲットはまだ限定的ではあるが、iPadユーザーとの親和性が高い商材(グローバル展開する自動車産業は期待出来る)においては有効なコンタクトポイントが誕生したといえる。


我社において情報企画部門の重要性はますます高まり、それを使いこなせない役員、営業、制作、デザイナーは淘汰されていく。私も他人ごとではなくなった。