column413 円はドルになるかもしれない ~東洋経済2月14日号を読んで~
─今世界金融市場で起きていること─
1)オーストラリアにおいて欧米の銀行が資金調達可能だが日本の銀行は現地資金調達不能。
信用力が上の日本の銀行が資金調達不能なのは政府保証がないから。
2)米国の大規模財政出動により米国債の値下がり、金利上昇。
米政府は利払いかさみ財政悪化。
ドルの暴落の可能性により海外投資家が為替差益を恐れ、誰も買わなくなる。
日本なら輸出により景気回復に役立つが、米国では国債などの自国の金融商品を海外に売ることにより資本を獲得しているので簡単に行き詰る可能性がある。
3)全世界からドル資金をかき集めていた米国は07年度より資金が逆流。
世界のオフショアセンターの英国やケイマン島からの流入が流出へと変化。
買い支えているのはアジア(35%増)、特に中国(90%増)。
中国は輸出主導型の経済成長を維持する為、米国債を買い支えることにより元高ドル安を回避した。
ドルを買い支えるアジア
だからクリントンは日本・中国へ行く。
米国債を売るな もっと買い支えて欲しいとのメッセージ
1)~3)を背景にアメリカの戦略オプションの一つは、円をドルへ統合すること。
日本は51番目の州になることかもしれない。
日米経済統合の利点は?
①金融の補完
世界最大の経済赤字の米国と世界有数黒字国の日本
②強みも補完
米国は、農作物・航空機・IT・化学医薬品。気質は勇気と大胆・楽観。
日本は、組立加工業と素材産業に強い。そして堅実・緻密。
この全く違う強みを環境技術に集約しグローバルスタンダードをつくる。
③人・モノ・カネの自由化により経済活性
そして日本国民はアメリカの州となることのメリットを感じはじめる。
日本は効率に勝る米国企業からの投資により活性化。
移民も増加、ボーダレスとなるのだ。
こうして外圧により官僚の既得権、大企業の既得権が破壊され、ダイナミズムを引き起こす。
また、内向きな日本の意識も世界に向かう。
しかしこれが植民地化のワナであるかもしれないのだ。
アメとムチ。
再び日本は米国のために働くことになるのだ。