column394 量子論と人生
「人は他人との関わりにおいてしか幸せを実感することが出来ない」
この命題を検証してみたい。
まずは研究者。
どんな分野の研究者も「真実の追究」、つまり我々を取り巻く世界の一部を知ろうとして、書物を読み自ら考え、自らの研究テーマの答えを求め続ける。
一見、人との関わりが全くないように見えるのだが、「本を読む」こと自体が過去の人が考えた知識に触れているわけで、人類の歴史の積み重ねを自らの中に取り込んでいることになる。
又、研究の成果を後世に残したいと思う研究者も結局は人類の役に立っているという満足感を求めているに違いない。
次にスポーツ選手。
室伏のような孤高の一流選手は一見人の為でなく自らとの戦いだけに没頭しているように思えるが、金メダルを取ったときの喜びは人に認められたことに対する喜びに満ち溢れていた。
一方量子論の世界の話はこの人間関係に近い側面がある。
その前に量子論のポイントを整理しておきたい。
1)全ての物質の最小単位は素粒子であり、波でもある。これを量子(パケット)という。
※携帯のパケットと同じ
2)全ての物質はエネルギーに変化可能で、エネルギーは物質に変化することが可能である。E=mc²
3)物質の最小単位であるパケットが剛体に見えるのは、原子核のまわりを電子が毎秒600マイルで動き、円盤のようになっているからである。
そして人間関係に近い側面は、パケット(量子)を最小単位に分割することは不可能で全体の中で部分が互いに関連しあう複雑な織物であるのだ。
すなわち物質はそれ単体では存在することすら出来ないものであり、人間が独りで生きていけないことに大いに関係があるような気がするのだがいかがであろうか?