column324 こんな会社になりたい 【Part1】資生堂 | CEOコラム

column324 こんな会社になりたい 【Part1】資生堂

中国出張での出来事。

上海の百貨店の1Fは、化粧品売り場だ。

その中でひときわ大きなスペースで人を集めていたのは資生堂の店だった。
資生堂は日本人向けナイトクラブの女性にも圧倒的な支持を得ている。


日本でのブランド力はもとより、アジアでの支持を集めている理由は何か?少し調べてみた。

創業は明治5年。調剤薬局として銀座で産声を上げた。

そして大正10年、企業理念ともいえる「五大主義」を明文化。
1:品質本位主義

  商品にしても経営にしても、お客様がいるから成り立つ。

2:消費者主義

  売りっぱなしはしない。直販により顧客の声を収集、生産・企画にフィードバック。

3:共存共栄主義

  社会・取引先など、ステークホルダーに対する責任を考える。
  今でいうCSR(企業の社会的責任)。

4:堅実主義

  堅実に「華やかな」演出をする。

5:徳義尊重主義

  法令順守、つまりコンプライアンス重視。

浮き沈みの激しい化粧品業界の中で常に業界のリーダーとして100年以上君臨してきたエッセンスがこの5つに凝縮されている気がする。


昨今、毎日のようにテレビでコンプライアンスやCSRの問題で大企業が糾弾されているが、資生堂は100年以上前から会社の理念としてこの2つが明文化されていることは驚くべきことである。


そして1989年にその5つの理念を1つの言葉にした。

『私たちは多くの人々との出会いを通じて新しく深みのある価値を発見し美しい生活文化を創造します。』


経営と文化は車の両輪のようなもの。

風土が社風になり、社風が文化となる。

そんな会社だからこそ目に見えない文化を中国人女性が信頼というイメージと共に支持しているのだろう。