column314 数値から考える事業計画(3/5~5/5)─当たり前の事を当たり前に考える─
【3/5】価格
いくらで売るか?
「これは自分だけで決められる問題ではない」
と思う前に、前述の売上にもあった営業品目の問題と付加価値の問題がある。
コストの競争力も大切であるが、それ以上に付加価値UPは我社の生命線といえる。
どんな付加価値が顧客に提供できるかによって未来が決定付けられると言っても過言ではない。
ここが事業計画の一番大切な部分といってよい。
社員全員で作り上げる付加価値とは何か?
一言でいうと「広告を科学する」ということだ。
仕事レベルでいうと
ア)企画のデータベース化(リキッドプラン)
イ)デザインパーツのデータベース化(リキッドデザイン)
ウ)社内外の制作工程の見える化(プロセスマネージメント)
ア)は時系列・イベント・用途による企画のパッケージ化である。
単に成功事例を入れるだけでなく、顧客心理をベースにアイデアの源泉としたい。
イ)はスピーディーに、正確にデザインするためにあらゆるデザインパターンを検索可能にする
ウ)は
・校正をしない仕組み
・取引先と顔を合わせることなくスピーディーに流れるコミュニケーション
イ)・ウ)がコストダウン源泉であり、ア)が企画の源泉である。
いずれも他社が真似するのに時間を要することで、粘り強い我社の社員によってのみ作られる、競争力の源である。
企画は消費者心理から生れる。
「自分を大切に思って欲しい」という気持ちは誰でも同じである。
多くの人に「あなただけよ」と囁く浮気者の発想を場当たり的でなく、仕組みとして構築したい。
【4/5】税金と決算
[税金]
会社の利益の半分を税金で取られる。
社会貢献の観点から納税の重要性は理解するが、税引後利益は未来の投資や業績の変動に対し準備する重要な資本であるため、言われるまま納税していては我社の未来はない。
合法的節税はいろいろある。
・子会社設立による税率の低減
・繰りのべ資産の償却
・家賃保険の年間払い
・社員への還元
いずれにしても利益が多く出た後の話。
税金の文句を言う前に稼ぐことが重要であることは言うまでもない。
[決算]
バランスシートに表示されている資産は時価ではないので、全て時価に修正して決算を出す必要がある。
儲かっているつもりでも原価償却は税金を出来るだけ多く取るための設定になっており、実体とかけ離れているケースが多い。
したがって、設備投資の多い場合は気をつけないと儲かってないのに儲かった気になってしまう。
・簿価──バランスシート
・時価──時価会計
・資金繰り──キャッシュフロー
決算といっても3種類あり、気が抜けないのである。
【5/5】投資とリスク
本業において未来に必要であるモノやソフトに対し投資するわけだが、判断基準が曖昧なので統一したい。
ア)個別案件の投資も複数あれば個別OK、トータルNGがある
それは決算状況・資金状況・将来性の3つの観点から判断する
イ)成功の確率の高い案件に対する投資は場合によっては借りてでも実行する
但し、最悪の事態を考え、余力を充分に残した投資となる。
要はしめるべきはしめ、投資すべきは思い切ってするということだ。
ウ)本業以外の投資は一切しない
万一やる場合は我社と切り離してやる。
エ)財テクはしない
資金運用は利益が出ても出なくても誤解の元となるため、一切しない。