また始まりました。
「中国が輸出規制」「日本終了」
「半導体も自動車も終わり」
SNSを開くと、だいたいこの三点セット。
ひろゆき氏も「ガリウム50%、ゲルマニウム80%、グラファイト90%」と、数字を並べて警鐘を鳴らす。
……うん。数字は合ってる。
でも、その数字で“日本が詰む”って、どこに書いてある?
凡笑、まずそこにツッコミます。
■ 依存度 ≠ 致命度(ここ超重要)
日本は中国に依存している。
これは事実。でも、依存している = 止められたら即死ではない。
これ、エアコンと電気の関係と同じ。
電気が止まればエアコンは止まる。
でも「電気を止めたら日本は終わる」かというと、話が違う。
止めた側も、だいたい困る。
■ 中国の“最強カード”、そんなに気軽に切れると思ってる?
レアアースって、中国だけの資源じゃない。中国が強いのは「掘れる」からじゃなくて「汚い工程を全部引き受けてきた」から。
・環境負荷?知らん
・コスト?規模で殴る
・規制?気合
この三点セット。
でもこれ、裏返すとこうなる。
一気に止めたら
自分の産業も詰む
諸刃の剣です。
■ 日本が止まると、中国の完成品も止まる
ここ、意外と知られてない。日本はレアアースをそのまま使ってるわけじゃない。
・EVモーター
・半導体製造装置
・高性能磁石
・車載電子部品
に加工して、中国に「製品」として戻している。つまり、
日本が材料不足で止まる
→ 中国の完成品も止まる
2010年の尖閣レアアース騒動で、中国自身がこれを経験済み。だから今回の規制も、
・品目はぼかす
・ケースバイケース
・中国企業は別枠
という
「怖がらせるけど、止め切らない仕様」
本気で殺しに来てません。
■ 今回の本質は「経済制裁」じゃなく「不安注入」
これ、経済というより心理戦。
狙いは一つ。
日本企業がビビって
「中国に逆らうのやめとこ…」
って言い出すこと
全面禁輸なんてやったら、
・外資が逃げる
・WTO案件になる
・「中国リスク」が確定する
完全に自爆。だからやらない。
■ 日本、意外と“丸腰”ではない
冷静に見よう。
・国家備蓄(品目別に数カ月〜年単位)
・商社の分散調達
・代替素材・使用量削減
・南鳥島レアアース泥(ついに動き出した)
2010年と比べたら、別の国。評価はこれ。
痛い。
でも死なない。
■ 本当に怖いのは、レアアースじゃない
凡笑が一番ヒヤッとするのは、別分野。
・抗生物質の原薬
・医薬品中間体
ここ、中国依存が深い。しかも、
・止まってもすぐ話題にならない
・生活にジワジワ効く
レアアースより、よっぽど静かで、よっぽど危険。
■ これは「危機」じゃなく「分岐点」
今回の規制は、
・日本を即死させる一撃
ではない。でも、
・「そろそろ中国一本足やめよ?」
という最後通告ではある。短期的には高くなる。不便にもなる。でも長期的には、
「安いから中国」という依存構造から抜けるチャンス
■ 凡笑の一言
経済安全保障って、
・怖がることでも
・イキることでもない。
数字を見て、時間を分けて、
淡々と手を打つこと。
中国のカードは強い。
でも、無限じゃない。
今回必要なのは、
煽り耐性
+
現実的な持久力
です。
SNSの「日本終わった」より、
倉庫の在庫表を信じよう。
南無阿弥陀仏
