『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ20) | マヤブログ(妄想ストーリー)

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現在は三代目ファンフィクション専用垢です。
ちょいと前にブログ、オリジナル漫画、なんちゃってキャラ弁etcを公開してました。時々「はじこい妄想ストーリー」や「BTS妄想ストーリー」も気まぐれに書いてます。


隆臣が乃愛の後ろから両脇に手を入れて、引き離そうとする。




「やーん💦くすぐったいから触んないで!」




「パーパから離れなしゃい😡」




「こーら!二人とも大人しくできないなら今夜のお泊りはなしだよ」




剛典の鶴の一声が響いた。




普段は滅多に大きな声を出さないし、
怒ることも稀なのでその分効果てきめんだ。




揉みくちゃになってた乃愛と隆臣は急に大人しくなり、隆二の隣に並んでちょこんと正座した。




「ごめんなさい、パパたん」




「乃愛のパーパ、ごめんなしゃい」




「うん、わかってくれたのならいいよ」



いつもの優しい笑顔になった剛典を見て乃愛はホッとした。




「じゃあ乃愛、先にママとお風呂済ませよう」




「理愛ちゃん、乃愛は俺と…」




「隆二さん、お酒入ってますから、私が入れてから帰りますね」




「ああ、結構飲んじゃったもんね。それは助かるけど…お姫様はそれでいいのかな?」




「乃愛もそれでいいよ!ママと入ってくるね」




「いい子ね、じゃあお風呂お借りしますね、広臣さん」




「ああ…」




「剛典さん、食器のあと片付けお願いしていい?」




「任せて」




「あ!僕もお手伝いします」




「じゃあ一緒にお願いします」




お風呂に行った理愛と乃愛を見送ってから、腕まくりをした剛典と陽翔の父がせかせかと動き始めた。




「片付けなんて明日でもいいから、お客さんはゆっくりしててね💦」




隆二もあたふたと動き始める。




「たぁくん、シーシー行ってくる」




「隆臣、一人で大丈夫か?」




「へーきよ」




返事はするも、もうどこにも姿が見えない。




「早っ!足音もしなかったな 笑」



いつのまにか陽翔も一緒にキッチンに立って片付けを手伝っている。




「陽翔君はお手伝いも自分から進んでするんだね、偉いなぁ」




隆臣専用の足台に登り、スポンジを手にして器用に食器を洗っている姿を見て、隆二が心底感心している。




「そーだ!乃愛たちが上がったら陽翔くん、俺と一緒にお風呂入ろっか?」



「たぁくんパパと⁉︎」




「じゃあお言葉に甘えて、よろしくお願いします」と言ったのは陽翔の父の方だ。




「ひーしゃんとパーパが入るならねぇ、たぁくんも、もいっかいお風呂入る!」




いつのまにトイレから帰ってきたのか、ちゃっかり陽翔の隣に陣取って隆臣も食器を洗い始めた。




臣はリビングにどっしり座っていて、両腕で理太とりおを抱いてあやしている。



その胡座の真ん中ではニャーにゃがゴロゴロと喉を鳴らして丸くなっている。




「バウンサーに寝かしておけばいいのに、ニャーにゃまで引き入れて。俺は子守で手一杯アピールだよ…ったく」




「あん?隆二、なんか言ったか?」




「なんでもないよ 笑」




隆臣は陽翔に密着してせっせと食器についた泡を洗い流しながら、小さな頭で考えていた。




(おとーしゃん、パーパ、みんな帰ったら仲良くしてくらしゃい)




(乃愛はたぁくんがブロックしゅるからね😡)




つづく

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