「隆臣くん、英語の発音いいね」
「あーちゃん、これどうやって食べるの?」
「パパたん、たぁくん聞いてないよ」
「余程お腹ぺこぺこだったんだ。可哀想なことしちゃったね」
「パパたんはいい人ね!乃愛のお肉あげる」
「ああ、ありがと」
乃愛が差し出すステーキを剛典がパクッと口に入れた。
「パパたん、可愛い❤️」
「るーたんの次に好きよ♬パパ」
「やっぱ一番は隆二さんなんだ」
「そうなの」
「だってぇ、パパたんにはママがいるからいいでしょ?」
「ハハハ…そうだね」
理愛は隆臣の隣に座り、ハンバーグを切り分けて上にパイナップルを乗せた。
「あーちゃん、ありがと♬パイナポーもいっちょにアーンしゅるのね?」
「そうよ、食べてみて。美味しいから」
「ヘンテコね!アーン…」
隆臣が大きな口を開けてパクッと食べた。
「どう?美味しいでしょ?」
しばらくモグモグして、ゴクンと飲み込んだ。
「しょっぱいのと甘いのと、どっちかわかんないね」
「そう?」
「たぁくん、パーパのちゅくったバーグのがいいな」
「隆二さんが愛情たっぷりに作ったハンバーグには敵わないか」
「隆臣くんは二人のパパに愛されてるもの」
理愛が微笑んで剛典に返した。
「あーちゃん、パイナポーは後で食べていい?」
「好きに食べていいのよ」
「はぁーい♬」
「ちゅぎ!おっきなエビしゃんにしゅる♬」
「待ってね、カットしてあげる」
「たぁくん、乃愛のママ独り占めね」
「ごめんね、乃愛」
「たぁくん、しゅぐお家帰るからね」
「え?隆臣くん、あのね!今日からパパ達いないから、しばらくは帰れないよ」
「そーなの?パーパしゅぐ来ないの?」
「そっか、後から来るって思ってたんだ」
「おとーしゃんも来ないの?」
「パパ達大切なお仕事でしばらく帰ってこないよ」
「そうなのね!びっくりした👀💦」
「今夜はあーちゃんが絵本読んであげるから、寂しくないよね?」
「たぁくん一人でもヘーキよ!」
「そう?」
「パーパお迎えに来るよね?」
「仕事が終わったらね」
「お仕事大変ね」
「ラブラブできるといいけど」
隆臣の呟きを聞いて、剛典がまた吹き出しそうになった。
乃愛が一気に不機嫌になる。
「たぁくんのイジワル😠」
「え?たぁくん、なんかしたの?」
「知らない😡」
「乃愛、パイナポーいる?」
「いらなーい😠」
「やん😠」
「ほーら、ケンカしないの💦」
完
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