ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission6-① | マヤブログ(妄想ストーリー)

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現在は三代目ファンフィクション専用垢です。
ちょいと前にブログ、オリジナル漫画、なんちゃってキャラ弁etcを公開してました。時々「はじこい妄想ストーリー」や「BTS妄想ストーリー」も気まぐれに書いてます。

「では、本番いきまーす‼」



MVの撮影スタジオ、助監督の声が響いた。



「はい!本番‼…アクション‼️」



荒れ果てた未来都市のSETをバックに、スーツ姿の臣と隆二が駆け寄り抱き合う。



「はい‼カットカットーー!!!」



「そこ、もっと情感込めて抱き合えないかな?」



隆二「…情感って…」



臣「恋人同士の設定じゃないですよね?」



臣が台本を確認する。



「長年寝食を共にして、社会に蔓延る悪と戦ってきた同士が、敵に囚われの身となり、解放されて久しぶりに再会するんだ」



「ある意味、男女のそれよりも絆は深く、かけがえのない存在だ…っていうのをこのシーンで表現したいんだ」



監督が熱弁を振るった。



臣と隆二はお互いを見ない。



台本だけを見つめ、納得のいかない顔をしている。



「では、take  2いきまーす‼」



台本を置き、お互いの立ち位置にスタンバイする。



遠くにいる相方を見つめる。



「本番いきまーす‼よーい…アクショーン!」



二人が全力で駆け寄り、ガシッと抱き合う。



「はい‼カットカットーー‼」



臣「ダメですか?」



「二人、仲悪いのか?」



容赦ない監督の言葉が飛んでくる。



短いMVでも、いっさい手を抜かないことで有名な監督だ。



隆二「俺たちの何がいけないんですか?」



「…今日は撮影中止にしよう」



「数時間でもいいから二人でいる時間を作って、明日また撮り直そう」



「お疲れさん」



隆二「…お疲れ様でした」



臣「……」



スタッフが慌ただしく行き交う中で、二人は立ちすくんでいる。



隆二「二人でいる時間…って言ってもなぁ」



臣「お前、今日はアイツのとこ行くんだろ?」



隆二「どうしても…ってワケじゃないし、今は撮影を無事に終わらせる事の方が先決だよ」



臣「…そうだな」



隆二「お前は?予定あるんじゃないの?」



臣「…いや、あそこまで言われちゃ、今日中に何とかしないとな」



隆二「そうだね」



隆二「うちに来る?」



臣「いいのか?」



隆二「臣ん家じゃ、アイツが帰ってくるでしょ?」


臣「発案したのお前だろ?会いたくないのかよ」


隆二「なんとなく…ね」



臣「…じゃ、シャワーして着替えてくるよ」



隆二「おれも…」



二人並んで、スタジオにあるシャワールームへと向かった。





to be continued…













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