ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission4-⑤ | マヤブログ(妄想ストーリー)

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現在は三代目ファンフィクション専用垢です。
ちょいと前にブログ、オリジナル漫画、なんちゃってキャラ弁etcを公開してました。時々「はじこい妄想ストーリー」や「BTS妄想ストーリー」も気まぐれに書いてます。

「臣…諦めるって」




「俺ら、何も始まってないじゃん…」




臣は薄く笑った。




「そうだな…なにも始まってない」




「じゃな」




臣は掛けていた眼鏡を人差し指で上げ、チラリと視線を送った後、それ以上はなにも言わずに去っていった。




(俺に相談もなしに…)




奥の部屋から白い影が出てきた。




「恭介‼︎」




「なんだ?定時になるまでカフェで待ってなさい」




「臣となにを密談したの?」




「密談?人聞きの悪い…商談だ」




「俺に相談もなしに…」




「で…どうなった?」




「商談成立だ」




「……」




「RYUJIは今どこ?」




「カプセルと一緒に登坂くんの元へ行ったよ」




「こんなに早く…」




「お前が望んだことだ」




(そうだけど…)




(臣がこんなに早く…結論を出すとは思わなかった…)




「もういいだろ?勤務中だ」




「…臣の所に行っても、RYUJIの行動は把握できるんだよね?」




「それは試運転時の話だ」




「登坂くんの契約時間内は彼の所有物だ」




「RYUJIの行動をこちらで監視するのは、契約違反になる」




「…野放しってワケか」




「昼間は研究所の管轄下にいる」




「聞きたいことがあれば、昼間にRYUJIから聞けばいい」




「…RYUJIはなんて?」




「珍しく、はしゃいで出て行ったよ」




「……」




「この段階で、お前のそんな表情を見るのは…想定外だな」




to be continued…

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