暑い…疲れたよ…。

私達家族3人は
とんでもね〜広さの公園を
もうかれこれ1時間も
ウロウロ彷徨っていて…。

事の発端はね。

ひと月前
会社の歩け歩け大会に参加した夫が
隣の市の大きな公園を通って
ここ家族で来たいわ〜
って思ったんだって。


それで朝早く起きて


《 40秒で支度しな! 》

《 グズは嫌いだよ! 》




ドーラ婆さんばりに

夫と5歳の娘を急かして。


私自身の支度も

《 残像だ 》



飛影ばりの素早さで済ませて

その公園へ出発、到着したってのに!


その公園ね
広いっていうか細長いんだよ。
直線距離で4.2キロあるんだって。

その細長〜い公園の
真ん中ら辺の駐車場に車をとめて。

遊具エリアを目指して
ずっっっと歩いてるんだけど……

ね〜〜〜ぞ?

こんなことなら当初の予定通りに
某ショッピングモールの

プリキュアショーに行けば良かったわ〜。



娘 
「まだ公園着かないの〜?」

…ここも公園なんだけどね。

娘 
「もう疲れちゃったよ〜」

どどどどどの口が?
あ〜た乗ってるだけ!



うだうだ歩いていると娘が突然 

「ヘビがいるっ!」

本当だ〜!
排水ホースからニョロっと蛇が出てら〜。



夫 

「動かないね。これ本物?

誰かのイタズラじゃないの?」

私 
「じゃ〜君、確認してみてよ。」


……何故黙る?

しょ〜がないね。

夫は蛇の呼吸の使い手じゃないもんね。




シャーッ!ガブッ!って来たらこわいから

距離を取りつつ近づいて写真を撮る私。

蛇も警戒して
スーッとホースの中へ消えていったよね。
本物だったわ〜。



あ!
公園の案内図あるじゃん!

ムムッ…
どうやら目指す遊具エリアは反対方向らしい。

仕方なく引き返す事に…



さっき通った
小さな橋をまた渡るんだけどね。
そこさ〜強烈に臭いんだよ。

《 フ〜ム 匂いますねぇ 》



んがっ!

駄目だぁ!


おしりたんていの真似する
余裕もないくらいくっすぇ〜!

ヘドロ・スメルゾーンを
歩いている最中の私へ
先を歩いていた夫が急に

「妻!ちょっとストップして!」

え?!何?
さっきの蛇を思い出して立ち止まる私。



夫 「そこってさ……………




……………………臭いよね?」


なんなんだよぉおお!

大体ね〜
夫の曖昧な記憶に踊らされて
私達こんな望まない
ウォーキングしてるっつ〜のに。

いやそもそも
ウォーキングはこんなに荷物無いし!
もっと身軽でするもんだし!

因みに私はこれを持って歩いてたんだ。

ピョンピョンするやつ。

あら影が。


持って来なきゃ良かった…

ポンドロチョン 《 ジャマイカー! 》


 

 



なんとか駐車場へ辿り着いて〜。

車で公園沿いを走りながら
遊具エリアとその付近の駐車場を探す事に。

最初からそうすりゃ良かったのにね〜。


三井寿
《 なぜオレはあんなムダな時間を… 》


 



そして…


あった〜!!
ここだ〜!!



第9駐車場って…

ごいす〜広すぎ〜。

でも多分もっと駐車場あるなこりゃ。



ここね。
親子やワンちゃんのお散歩する人で

そこそこ賑わっていてホッとしたよ。

人気のない公園ってさみしくて

苦手なもんでねぇ。


よっしゃ。
端っこにテント設営して
サクッとコンビニ弁当を食べましょ。

手弁当?んなもん無いよ!



正直既に
ヘトヘトで食休みでもしたいとこだけど〜
娘と遊ばにゃいかん。
その為に来たのだよ。



君は何をしに来たんだい?



見て〜!とか言ってたくせにこの後

怖くて降りられないよぅ…

とか言う娘。


子供の頃飼ってた猫のにゃんちが
柿の木から降りられなくなって
助けたのを思い出したよね。

爪を立てられて痛かったな〜。


奥の広場は誰もいない…

ほらぁ!も〜さみしくなるからぁ!



あとは持参したシャボン玉したり〜

ボール投げっこしたり〜



娘が満足するまで遊んだ事だし

じゃあもう最後だな。


帰る前に夫へ


私 
「ねぇ。娘とあの滑り台滑って来てよ」


夫 
「なんかゴリッとして痛そうだな…」

私 
「それが意外とで〜じょぶなのよ。

それよりもなんつ〜か
ベビベビベイビベイビベイビベイビベイベ〜♪
って感じ」

 「布袋寅泰?何だっけそれ?」


私 

「ま〜とりあえず行ってみてよ」



娘は手すりを掴んで慎重に滑り下りてきて。

次に滑った夫は
意外なスピードに驚いて
「うぉおお!」
かなんか言って何とか着地成功。


私 「ね。《 スリル 》でしょ」


 


本当は最後に

夫が無様に転がる姿を
見たかったんだけどね。残念。


しかしこの日の前半は散々だったわ〜。


でも結局娘が楽しめたのなら

まぁ良いか〜。




《 これでいいのだ! 》