Thank you for reading
ひと昔前
いやふた昔かな?
何をしても美しい魅力的な美人を形容してこんなふうに言っていた
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花
芍薬も牡丹もどんな花だったか朧気だが
歩く姿の百合だけははっきりわかる
それは我が家の庭で
この時期パッと花開き
清楚でありながら華やかなその姿を見せてくれるからである
薔薇と紫陽花の隙間を埋めるように咲き誇る百合は
今の季節の主役だ
艶やかな大きな花をつけながらもスッと立つその様子を
女性の歩く姿に見立てた先人は
なかなかのセンスの持ち主であったと感服する
この百合を名前に冠して耐えうるのは
往年の大女優である
吉永小百合さんだけだと思うのはわたしだけであろうか
百合の花言葉は
純粋
無垢
威厳
・・・だそうな
この花が咲く姿を見れば
相応のその言葉に納得するほかはない
百合の英語名はlily(リリー)
おっと!
英語にしても清潔感のあるかわいい響きなのはズルい
突然だが
この百合の花びらは何枚でしょうか?
わたしはずっと6枚だと思っていた
ところが外側の3枚はがく片で
花片は内側の少し大きな3枚だというではないか
そういわれて何度見返しても
わたしには6枚としか思えないが
あなたはどう思いますか?