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星は見えない
寒くて外でのんびりできない
半年ぶりのキャンプだというのに
いやいや愚痴は言うまい
ここに来られただけでも幸せだ
そう自分に言い聞かせ
静かな夜を過ごした
その後熟睡、、、💤
そして爽やかな朝を迎える・・・はずだった
５時３０分
突然右ふくらはぎに激痛が走った
う〜っ
と思わず声をあげてしまった
他のキャンパーとは２０ｍほど離れているとはいえ
キャンプ場はよく音が響く
きっと周りの人達を驚かせてしまったに違いない
激痛に耐えながらそんな心配をしていた
少したって痛みが和らいだのでテントの外へ出た
すでに焚き火の煙があがっているところもあり
数人は活動しているようであった
空を見上げるとまだ雲は多いが青空が見えていた
あ～今日が昨日だったらなあなどと
仕方のないタラレバを口にした
そしてまだ痛みの残る右足を引きずって
キャンプサイトを東西に分断している道路の向こうのトイレに向かった
退場の手続きを済ませて山を下りかけたところで
キャンプ場の下に温泉施設があったことを思い出した
疲れた体と痛む右足を癒しにそこに寄っていくことにした
明宝温泉湯星館
まだここが小さな無料温泉だったころに数度入りに来たことがあった
その後立派な温泉施設となってからは一度も訪れていない
朝一番ということもあって
男湯の来客は１０名もいなかった
ゆっくりと湯につかり
束の間の恍惚の境に浸った
