Thank you for reading  
image

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

今から30年ほど前に

あるスキー場の近くに小さなログハウスを建てた

夫婦の唯一の共通の趣味が当時スキーだったからだ

子どもはまだ小さかったが

山小屋に寝泊まりして家族一緒にスキーを楽しんだりした

 

スキーの終わりには近くの温泉で温まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山小屋は標高1000mほどの高原にあるので

 

夏は快適である

 

だが逆に冬は厳しい

 

雪が山のように積もり

 

スキーシーズンはいつも周辺の雪かきから始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厳しい環境のため

 

テラスやひさし、煙突などのいたみも早く

 

その都度修理を繰り返しながら維持してきた

 

周囲に植樹した樹木も大きく育った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の夕暮れははやい

 

山小屋に灯が入るこの時間帯が一番好きだ

 

夏にはこの頃にヒグラシが一日の終わりを告げるように淋しく鳴く

 

そしたらテラスでバーベキューの準備に取り掛かる

 

冬は薪ストーブに火を入れ

 

その上でなべ物や焼き芋などを調理した

 

 

 

 

 

そういえば初めて薪ストーブを使った時

 

その暖かさに感激したことを覚えている

 

真冬でも小屋じゅうがそれだけで温まり

 

暑いぐらいで半そでで過ごしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとりバイクで訪れたこともあった

 

ここを起点にしていろいろなところに日帰りツーリングをした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ十年ほどは

 

前ほど来られなくなった

 

ワンコがやってきたのも理由のひとつだ

 

こいつを一人残してスキーやスノーボードには出かけられないので

 

すっかりご無沙汰となった

 

ほかにも夫婦それぞれに別の趣味ができて

 

そちらで忙しいということもある

 

 

 

 

 

今年はワンコと一緒に

 

もっとこの山小屋の暮らしを満喫したいと思っている