思い出の記事 旧前田家本邸洋館 | 三茶(さんさ)

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だいずくんです

 

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2015年5月に

旧前田家本邸洋館を訪れました

 

渋谷駅から歩いて、30分
井の頭線駒場東大前駅を左に見て、
瀟洒な住宅街を歩くこと10分で、
目黒区立駒場公園へ
 
竹の塀に草庵風の東門を入ると、
 
左手に木の間隠れに見えてきます

 

 
さらに奥へ進むと、
 
若草色の屋根に赤レンガ張りの洋館が目の前に現われ
この洋館と和館が、旧前田侯爵邸である
 
 
旧前田邸
 
平成25年度には、国の重要文化財「旧前田家本邸」として指定されました
 
 
 
 
この建物は、
旧加賀百万石前田家 の第16代当主前田利為(としなり)
の本邸とし て昭和4年(1929)に欧州建築の粋を集め
て建築され、当時東洋一の 邸宅と称せられました
 
当時、東京帝国大学教授であった 塚本靖と、
宮内省の担当技師であった 高橋貞太郎が設計を担当し、
駒場の 田園の野趣にあわせた
イギリスのチュー ダー様式を取り入れています
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正面前に
 
 
小さなバラの花
 
チューダー様式は、
イギリス後期のゴシック様式を簡略化したもので、
玄関ポーチの扁平アーチにその特徴をみせています
 
外壁には、当時流行したスクラッチタイルを貼り、
落ち着いた雰囲気を漂わせています
 
また、内部は一変して王朝風に装飾が施され、
各室はイタリア産大理石によるマントルピースや角柱、
壁にはフランス産絹織物や壁紙を貼り、
イギリス家具などを配したヨーロッパ調ですが、
 
こうした洋風の室内に
日本の伝統的な唐草やひな菊をあしらった文様なども見られます
 
 
入ってすぐの間
 
 
お庭が見えます
 
となりの間
 
当主の書斎です
 
 
 
 
各室ごとに設けられている暖炉、
天井につられたシャンデリアなどは、
ほぼ洋館建築当時のままで、
華麗な侯爵家の生活を、
今もなおしのばせている
 
当主ご夫妻の寝室です
 
 
 
和館です
 
現在、工事中で入れません
 
平成26年8月1日から平成28年3月31日(予定)まで、
和館の耐震補強工事のため、
和館を全面的に休館いたします
 
 
昭和4年から5年にかけて、前田家16代当主前田 利為(としなり) 侯爵は、
江戸期に上屋敷があった本郷に維新後も本邸がありましたが、
関東大震災後に東京帝国大学と土地を交換し、
 
駒場の約1万坪の敷地に、地上3階地下1階建ての洋館と、
これを渡り廊下で結んだ2階建て純日本風の和館とを
相次いで竣工
 
 
マツ・ケヤキ・イチョウ・シラカシなどうっそうと茂る
駒場野の林をそのまま生かした奥庭や芝生の広場
 
使用人も100人以上いたという前田侯爵邸は、
当時東洋一の大邸宅と人々の目を見張らせた
 

 
【建物(洋館)概要】
鉄筋コンクリート造
  • 建築面積 978.25㎡
  • 延床面積 約2,930㎡
  • 2階建、地下1階
  • 寄棟造、塔屋3所付、銅板葺(ぶき)
  • 附・庭塀一棟
     鉄筋コンクリート造
     延長48.8m
     腰掛及び庭門附属
    ・棟札一枚
     昭和2年4月28日
 
 

渋谷駅からぶらぶら歩いて、松濤
坂の上の台地にある23区内屈指の豪邸が並ぶ

有名人が住んでいる高級住宅地を抜け
東京大学教養学部駒場キャンパスの
森の木陰で休憩して、駒場公園へ
日本民芸館を左に見て、瀟洒な通り

真っ直ぐ10分ほど歩いて
左折すると、正面入口、入ると
日本近代文学館があります。
ここは、何度か訪れています


すぐ近くに旧前田家本邸和館があり、
今回、そこを通って、洋館を初めて
寄りました
ここは、目黒区ですが
渋谷区、世田谷区と入り組んでいます