北又の滝。

 

 

 裏双門ルンゼ登攀した後翌日、6月17日(月)は、十津川に入る親之谷の枝沢北又谷に掛る大滝(通称、北又の滝)の登攀。

昨年、中又谷大滝を登った折に見に行って、登れそうだと思った。ただ、せいぜい2~3ピッチなので、何かのついでにと思っていた。浄水所前に駐車し、山道を出合まで歩き、北又谷からは沢筋を進む。

 

 

1ピッチ目。

 

 

 ルートは左岸。上部が核心に思えたので、1ピッチ目は私がリードを申し出た・・・しかし、核心は1ピッチ目だった。出だしは細かく、ハーケン決まらないが快適なフェイス・クライミング。クラックにカムを決め、ハングを乗り越そうとするが、その上の垂壁が想定外に被っていた。クライムダウンし、ムーブを練り直し、エイドに切り替える。渋いトラバースで、何とか楓の根っこを摑んだ時にはホッとした。その楓のテラスでピッチを切って、コージを迎える。

 

 

21ピッチ目。

 

 

 2ピッチ目が核心と見えたが、テラスから見上げると、スラブになっていた。左岸の樹林も近く、いつでも逃げられそうだ。コージはなるべく水線に迫って登ったが、緊迫感に欠ける。あっけなく、2ピッチで北又の滝登攀は終了した。大滝上は、植林で平凡。

 下山は両岸壁立っていてどうなるのかな?と思っていたが、立派な仕事道があった。

 

 中又ノ大滝登ってない人は、セットで登ると良いと思う。誰も登ったと聞いてないので、多分、初登と思うが、最近は初登ということにあまり意義を感じていない。