不動滝。

 

 

 集会でノブリンと27日にどこか滝登りに行こうという話になり、東ノ川西ノ谷をチョイス。若手ホープのナンチャンにも声掛けた。

 前夜はクラックスで登り、ご近所のナンチャンをピックアップ。今晩のお宿は白屋の東屋。先客いるなあ、と思ったが、翌朝、顔を合わせると、渓游会のK井さんたちだった😄。クラックスで時々、見掛けていたが、こうして正面から顔を合わせるのは初めてで、落ち着きのある方だった。ちなみに、ナンチャンも密かにクラックスの常連😉。

さて、道の駅でノブリンと合流し、ザンギリ林道に向かう。下降のガレ沢付近のスペースに駐車する。落石に注意しながらガレを下り、最後はCSを懸垂下降。西ノ谷に降り立ち、河原を歩いて行くと、間もなくして不動滝が姿を現した。

 

 

最後は懸垂下降で。

 

 

 

 高さは60mあると言われ、水量豊かに流れ落ちる姿は壮観だ。岩間を縫って登り、釜の前で不動滝を見上げる。私もコージも、かつてリードで登ったことのある大滝。今回はノブリンにリードしてもらう。

 以前は釜は浅かったが、今は泳がないと取り付けない。滝下の浅瀬まで4人泳いで向かう。私はウェットやレインコートを着ていたが、それでも冷たかった。今日は曇り空で、日差しはあまり期待できそうにない。

 

 

ノブリン、いざ、リードへ!

 

 

ふぅ~!ようやく顔を見せたナンチャン。

 

 

 ノブリンとラインの確認をし、1ピッチ目、ノブリンのリード。水流右側を直登し、テラスから草付きをトラバースし、右手の小テラスを目指す。落ち着いてハーケンを決め、ノブリンは順調にザイルを伸ばす。フィックスし、私、コージ、最後はナンチャンに回収しながら登ってきてもらう。 

 しかしながら、ナンチャンは草付きのトラバースでラインに悩んだのか、なかなかザイルが動かなかった。強張った表情で、ようやくテラスに上がってきた。さぞかし悪かったことだろう。

 

 

2ピッチ目もノブリンが。

 

 

3ピッチ目は、落ち口行かず。。

 

不動滝頭にて。

 

 

2ピッチ目も引き続きノブリンにリードをしてもらう。1ピッチ目と比べると容易。カンテを登り、大テラスへ。形見の大事なハーケンをノブリンが落としてしまい、私、コージと探しながら登ったが、見付けることができなかった(´;ω;`)ウッ…

 ここまでリードを見事果たしてくれたのだから、不動滝すべてをノブリンに任せてみようということになり、最終ピッチとなる、3ピッチ目もノブリンがリード。安定した登りで、慌てるところが全然ない。随分、成長したんだなぁ、と思った。日頃のジムトレに岩トレ、地道な努力がこうして実を結ぶ。努力せずして成長はない。日頃の努力と本番の蓄積が、一人前の沢屋へ成長させる。しかし、最後は落ち口ダイレクトは怖かったらしく、正面のフェイスを直登していた。フェイスもホールド細かくて、乗り越しで私はしばらくフリーズしていたが。。

 

不動滝上の3mはナンチャン挽回のリード!

 

 

 

振り返って。。

 

 

 不動滝上には淵を持った3mが控えている。右岸を簡単に巻けるが、トラバースの良い課題で巻くのは勿体ない。ここはナンチャンにリードを振ってみた。きっと、悔しい思いをしているのに違いない。中間部に悪いムーブがあり、やはり行きつ戻りつしていたが、最後は力づくで突破していた。普段のボルダリングの成果かな?

 ところが私だが、以前、Rさんと二人で西ノ谷に来た時にここもリードしたはずなんだが、そのムーブができない。。行きつ戻りつ、何度もホールド探れど、落ちる気しがせず、最後は引き返して高巻こうかとも思ったが、ユマールは後退できないので、苦し紛れにゴボウし、何とか窮地を逃れることができた。きっと、ここで落ちてしまったら、泳ぎながらユマールをザイルから解除するのは困難で、溺れてしまうんではないかと、思った。

 

 

 

今回のヒーロー、ノブリンと、

期待若手ホープのナンチャン。

 

 

 

 3mを登ったところで、15時を回ったので、溯行を打ち切り尾根を上がって林道を目指すが、30分もかからずに駐車地に到着。この短い区間にこんな沢山の内容が凝縮されているのだがら、本当に素晴らしい。私は四度目をなるが、やっぱりいい谷だ。

 しかしまだ西ノ谷は半分以上の行程を残す。まだまだ手強くも面白い滝たちが待ち受けている。梅雨上げ後、続きを登りに行ってみるといいだろう。💪