11月3日~4日の谷中一泊で、台高の谷に行ってきました。
場所は、今年5月に行って、敗退してきた来たとある谷(「遺された課題」5/22記事)です。今回は、しっかり腰を据えて溯行し、この谷の全貌を解明しようと、谷中泊で計画しました。
 
 お陰で、今回、この谷を最後まで無事に溯行することができました。
前回、引き返した地点の先には、知られてなかった、ちょっとした連滝帯もあって、これが今回の成果です。
この連滝帯は簡単に巻けてしまえたので、振り返ってみると、、前回手古摺った大岩壁の処理が、この谷溯行のキーポイントだったようです。
 
核心部を超えてしまうと一変し、植林帯があったり、釜焼き跡あったりと、以外と人臭かった印象です。送電線の巡視路があるので、尾根からこの谷にアプローチする者もいるようです。
  
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 100mある大岩壁。雨が降ればきっとここに滝が掛かるのでしょう。
 
 
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大岩壁上の20m滝を越えると、しばらくゴーロ帯が続きます。
 
 
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二段50mある滝の二段目のトラバース。二段目はオーバーハングした滝となっていました。
 
 
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標高1050m付近の二又で、ツェルトを張りました。
小雨の振りし切る天気で、焚火は断念。
 
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翌朝、雨はすっかり上がっていました。
ツェルトを張らせてもらったブナの大木を見上げて・・・。
 
 
 
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最後の詰め。
ブナ林の気持ちいい小尾根を登って行きます。
 
 
 
 
 
 
 
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下った尾根上にあった鉄骨の建物跡。
恐らくインクライン跡で、ここにも伐採の魔の手がかつて迫っていたようです。
 
 
 
 源流部には美しい自然林が残されていて、美しい紅葉の中で、静かな一夜を過ごせました。
 
 終始小雨の振りし切る天候で焚火を楽しむことはできませんでしたが、タープを叩く雨音を聞きながら、日本酒をしみじみと呑むのも、たまにはいいものです。時々、谷間に響く、シカの甲高い鳴声が切なく胸に迫ってきました。
 
 
 
以下に奥坊主谷に関連する記録あり。
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