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1899年に山陽鉄道が京都~防府の急行に食堂車を連結してから、2024年の5月25日で125周年。これまで様々な食堂車、ビュフェ車、カフェテリア車が生まれました。
車内での食事、昔はさておき今では特別なものですよね。
さて、2000年の北海道では、新たな車内での食事の形が提案されました。なんと車内でバーベキューをしてしまおうと言うのです。ついに乗客が調理をし始めました。
MicroAce A0477 ナハ29001 バーベキューカー 2023年12月発売
ナハ29001
1967〜68年 日立製作所製 ワキ10152
1987年 分割民営化に伴い国鉄清算事業団へ
1988年 復籍 JR北海道 カートレイン北海道(恵比寿〜白石)に使用
1997年 カートレイン北海道廃止 保留車
2000年10月20日 改造 ナハ29001 苗穂工場 所属 釧路
2015年3月31日 廃車
なんだこれは。
形式をナハ29000形といいます。
形式だけ見ると大正時代の大型3軸ボギー客車ですが、一切関係ありません。(因みにスロ29000形と番号が丸被りです。)
そう、なんと肉(29)の語呂合わせを形式にしたのです。
種車は「カートレイン北海道」のワキ10000形です。(妻面シャッター未設置車)
貨車ではあるものの、元々空気ばね式のTR203台車を使用しており、乗り心地は決して悪くないそうです。
2000年と2001年に2両をバーベキューカーとして改造。また富良野・美瑛ノロッコ号の中間車として、調理設備の無い1両を2003年に追加改造しました。
2両は客車のほか気動車とも連結し、北海道各地で活躍しました。
運行初年度の1年間は苗穂のキハ141-12とキハ142-12がナハ29000形に合わせた塗装になり、函館に貸し出されていました。元客車と元貨車の共演です。
その後函館所属のキハ40 1792と1796の2両が同じ塗装となっていました。(現在は2両とも道南いさりび鉄道で現役、それぞれ新北海道色といさりび鉄道独自の濃赤色)
ナハ29003はノロッコ専任として活躍しました。多客期はナハ29002を繋ぐこともありましたが、“車内でBBQをしてはいけません!”でした。
しかし元々が古い車両のため、2018年までに全車廃車となりました。その後、同じような車両は登場していません。
模型の話をしましょう。
こういう題材が好きな会社といえばアリイ、現在のマイクロエースです。やっぱり製品化しています。
2006年6月に、富良野•美瑛ノロッコ号としてナハ29003を組み込んだ4両セットを製品化。2011年3月に、ナハ29001と上述の函館のキハ40を合わせた3両セットを製品化しました。
しかし他社から気動車はいろいろ出るのに、この客車の再生産は無いので需要と供給は反比例します。
2023年12月、MA’s choiceとしてようやくナハ29001が再登場しました。
北海道を集めている身、買ってきました。
これはナナゴとの組合せ。模型ならでは。
TN化してキハ143に連結…これは凄い。
カプラーポケットが車体から飛び出ていますね。加工しましょう。
カプラーポケットを切り落とし、台車マウントのTNカプラーを接着。根元だけ接着するようにしましょう。先端部まで回ってしまうと連結相手のTNにダメージを与えてしまいます。
また車高を下げたいので、右にある芯皿の周りの突起2つを、左のようにカットします。
突起をカットした分中心ピンが出っ張ります。
切りたい人は切りましょう。切りすぎると台車がうまく回転しなくなるので注意。
切らない手もあります。持ち上げると台車がぶらぶらしますが、回らないよりはマシなので私もそうしています。
連結。良いですね。
客車から気動車へ転身した者、貨車から客車へ転身した者。
北海道らしい組合せです。キサハ144が手に入るまではこういう編成で遊んでも良いですね。
画像のはキハ143なので、実車にあったキハ141混結よりかはよく走ると思います。
キハ40、キハ54、キハ150、思いつく形式とは連結しています。回送車ながら急行はまなすにぶら下がっていたことも。
この加工はワキ10000形にも応用できます。カートレインをお持ちの皆さんもぜひ。
バーベキュー、したいですね。以上。