いつもありがとうございます。




ここは秋田県の大館。


(以上3枚 2019.8.24)

奥羽本線の大館駅の目の前には「秋田犬の里」という施設があります。秋田犬、渋谷でお馴染みハチなどの展示があります。


また敷地内には、2020年まで渋谷駅前にあった東急初代5000系5001号車、俗に言う青がえる車両が展示されています。



(以上2枚 2021.9.10)

青がえるの裏手には線路があります。2009年まで小坂製錬の小坂線として使用されていました。今回はここを走った列車たちです。



鉄コレ 第13弾 同和鉱業小坂鉄道 キハ2101 2011年3月発売

キハ2101 

1962年4月 日本車輌東京製

1962年10月1日 小坂線改軌により営業運転開始

1985年4月1日 花岡線廃線

1988年 予備車化 非ワンマン車のため

1989年10月1日 同和鉱業から小坂製錬が分離

                             小坂製錬小坂鉄道

1994年 廃車 小坂鉄道旅客営業終了

              小坂町総合博物館へ移設 静態保存

2014年6月1日 小坂鉄道レールパーク開館

                           静態保存


1962年の改軌に伴い、1967年までに7両が製造されました。

元々この車体は私鉄標準車体という設計で様々な大手私鉄に電車として売られるはずでしたが、関東鉄道と小坂鉄道向けに気動車として造られた程度でした。


小坂線の輸送量低下のため同和鉱業片上鉄道へ2両、旅客廃止のため弘南鉄道黒石線に2両が譲渡されています。これらは各路線の廃止まで活躍し、3両が保存されましたが2014年までに解体されています。

現在では小坂町の博物館に譲渡されたキハ2101が小坂駅に戻され、廃車から小坂駅に放置されていたキハ2106と共に小坂鉄道レールパークに保存されています。


模型では小坂鉄道のプラ完成品として初登場です。同和鉱業時代の「DO-WA」の文字が側面に入った仕様です。キハ2101は予備車化されたため書き換えされず、2023年現在も変更されていません。

同じく保存車のキハ2106は小坂製錬時代も第一線で活躍たため「KOSAKA」に書き換えられました。


KitcheN(林檎製作所)より弘南鉄道黒石線仕様の金属キットが出ております。譲渡後に扉上の雨樋が追加された仕様です。



TOMIX 8606 小坂鉄道DD130形 2022年7月発売


1967年11月(1・2) 翌8月(3) 汽車製造製

                                同和鉱業小坂鉄道花岡線

1983年12月1日 花岡線貨物廃止

1985年4月1日 花岡線廃線

1989年10月1日 同和鉱業から小坂製錬が分離

                             小坂製錬小坂鉄道

2008年3月 列車運行終了 貨車全廃

2009年4月 全線廃止 全車廃車 小坂駅に留置

2014年6月1日 小坂鉄道レールパーク開館

                           動態保存


花岡鉱山の支鉱開発による輸送力増強のため3両が製造されました。

国鉄のDD13と同型ながら、本線走行を主とするため正面向きの運転台が2つ付いています。(通常のDD13は横向き運転台が1つ)

花岡線は十数年で廃止となり小坂線に移動しました。小坂線の濃硫酸を満載した貨車は12両で660tに上ります。それを牽き25‰の急勾配を登るため、重連総括制御に対応しています。ときには全車を使い3重連になることもあります。


濃硫酸の製造終了により路線廃止、車両も廃車となりました。2014年には小坂駅跡に「小坂鉄道レールパーク」が開館、DD13 552と共に動態保存となり運転体験や客車の牽引に使用されています。



なお現在、3両ともキャブ前面窓のHゴムの配色が異なります。製品は平均的なDD132仕様のため、131と133はそれぞれ加工が必要です。細かいことですが、3両お持ちの方はぜひ。

(扉、助士席、運転席の順に  1…黒黒黒 2…白黒黒 3…白白黒)



TOMIX 92783 私有タキ29300形貨車(同和鉱業・後期型) 2022年7月発売

TOMIX 8744 私有タキ29300形貨車(同和鉱業・後期型・黒) 2022年7月発売

タキ29334(付属品の反射板を片側のみつけた状態)


タキ29346


92783(矢印はブレーキハンドルの向き 末期の映像から調査しました)

←小坂    大館→

←タキ29334

←タキ29337

タキ29338→

(以上3両は黒)

(以下5両は銀)

タキ29346→
タキ29348→
タキ29351→
←タキ29353
タキ29358→


8744

←タキ29335(黒)

※車番変更インレタはありません。


1976年から2004年までに62両が製造された形式です。年数の割に数が少ないのはブランクがあるからです。なお2002年以降の車両が製造された頃には初期車は廃車済のため、62両全車が揃ったことはありません。


同和鉱業向け製造分は1992年のコタキ29332~29341(富士重工)、2002~2004年のコタキ29342~29361(日車)の30両です。92年分は黒、2002年以降は無塗装で金属の銀色です。なおコタキ29341以前は台車が黒、29342以降はグレーでしたが、いつの間にか同和鉱業の全車がグレーになりました。

2008年に同和鉱業の全車が廃車されました。他社の車両も2010年代には全廃されています。

なお古河機械金属のタキ29312はわたらせ渓谷鐵道の足尾駅にて保存されています。この車両も現役末期は小坂駅常備でした。

(古河機械金属は東京モノレール、夏季の京成線の車内広告などで見かける会社です。ドア上ステッカーの[古河気合筋肉]がそれです。)



Nゲージの話ですが台車が小さいため銀車輪が目立ちます。グレーに塗りつぶすと効果的です。(くれぐれもレールとの接触面を塗らないように。)

また画像のものはカプラーポケットを黒、アーノルドカプラーをグレーにしています。


8両セットですが16両入るケースになっています。付属品の都合で9両分は予め開いているので、私のように単品を1両だけ買った方はこうなります。(上画像)

ウレタンのミシン目を切り離すと、タンク上に長い歩み板のある形式も入れられます。

※DD130はケースに入りません。残念。

2024年10月には、タキ1900・タキ29300用ケースとして発売予定です。


なお実際は古河機械金属のタキ29300前期型、伊藤忠商事のタキ5750と混成されていたようです。

どちらもT356X様がDMM.makeでキットを販売しています。こだわる方はぜひそちらへ。

※キットですのでそれなりの知識と経験が必要です。



今回の小坂鉄道は貨物鉄道、また廃線済みの路線ということで、TOMIXでは珍しい方に入るのでしょうか。現役車も良いですがたまにはこういうジャンルも楽しいでしょう。

現在DD130形は、小坂駅にて寝台特急あけぼの号で使用された24系客車を牽引しています。現役時には客車は牽いていないはずなので新鮮な組合せです。

TOMIXのあけぼの客車はさよならセットでしか登場していませんが、通常品として出るなら牽かせても良いでしょう。


廃止になっても、模型ではこれからが活躍のときです。今後もこうして色々製品化されるといいですね。