いつもありがとうございます。
茨城県には様々な私鉄があります。今回は手持ちの車両から3路線を取り上げます。
最初はひたちなか海浜鉄道です。2005年以降に廃止が検討されましたが2008年に茨城交通から分離し存続しました。
この十数年で状況が変わり、国営ひたち海浜公園へのアクセスのため、2024年に高架で延伸することになりました。
TOMIX 2447 国鉄キハ11形 2005年3月発売
付属転写シート
キハ16 2 13 15 37 43 58 60 67 76 89
キハ17 206 220 235 241 274 281 288 295 301 312
キハ10 5 14 16 21 30 35 38
キハ11 3 9 10 19 24 27 32
キユニ17 11 12 14 15 5形式各車3枚ずつ
バラ文字 キハ16 キハ17 キハ10 キハ11 各5枚
キユニ17 4枚
0~9 各6枚
キハ11 25 (車番はバラ文字を使用)
1956年8月8日東急車輛製 キハ48035
新製配置 水戸機関区真岡支区
1957年4月称号改正 キハ11 25
1980年4月17日譲渡 茨城交通湊機関区 キハ112
2005年廃車 鉄道博物館保存のため郡山へ
2007年5月12日 搬入
2007年10月14日 鉄道博物館にて動態保存開始
2017年3月 静態保存化
高崎線or川越線に乗車して鉄道博物館を眺めると見られるのがこの気動車です。
茨城交通では3両のキハ11(19・25・26)を使用していましたが、キハ111(19)は映画「鉄道員(ぽっぽや)」撮影のため車体を切断(JR北海道でキハ40を改造したキハ12 23とは別の車両です)、キハ113(26)は佐久間レールパーク(→後にリニア・鉄道館に移設)で静態保存されました。
残ったキハ112(25)は2004年頃まで活躍し、現役末期はキハ205と同色コンビで人気でした。
現在のひたちなか海浜鉄道にはJR東海・東海交通事業のキハ11系がありますが、そちらとは一切関係ありません。
キハ205との同色コンビ。キハ20系列に対するキハ10系列の小柄さがよくわかる編成です。
製品は国鉄仕様であり、特定車番ではありません。また、茨城交通の3両はトイレ窓を埋められたため厳密な再現はできません。
作例ではトイレ窓はそのままのため国鉄仕様、と見せかけて列車無線を載せています。お遊びです。
ジャンパのコックを白と赤に塗ってみました。
TOMIX 8605 ひたちなか海浜鉄道キハ205 2021年10月発売
付属転写シート
客用ドア横[ワンマン前乗前降] 8枚
助士席窓[ワンマン] 4枚
形式自重換算標記 3枚
検査標記 3枚
キハ205(キハ20 522)
1965年9月3日帝国車輛製 新製配置小牛田
1967年度転属 一ノ関
1984年2月5日転属 加古川
1986年11月1日転属 姫路
1989年3月27日譲渡 水島臨海鉄道 キハ210
トイレ撤去 冷房化
1996年1月28日譲渡 茨城交通湊機関区 キハ205
2008年4月1日 ひたちなか海浜鉄道発足
いすみのキハ52と共に、現役最後のキハ20系列となりました。ただし水島時代に改造されたため原型ではありません。
珍しく転写シートに標記類が収録されています。側面サボ[阿字ヶ浦↔勝田]は印刷済みです。
何か久々にキハ20のこの色をTOMIXで見た気がします。最近はモーター更新を進めていますし、国鉄仕様も再生産されるでしょうか。上のキハ11に関しては(首都圏色を除くと)16年も生産がありませんし。
1年前くらいに生産された下北交通のキハ85(国鉄キハ22)もそうでしたが、TNカプラーが線バネの旧型のままです。同系列のキハ52は初めからコイルバネなのですが。
今回のひたちなかや前回の下北のような短編成ならそれでも良いですが、長編成を組むとき線バネタイプでは脱線しやすくなります。
同時期に発売された45周年レールクリーニングカーと。
※この車両にも列車無線アンテナは本来ありません。
茨城交通ではその昔、性能の良さに惹かれキハ20や類似品を色々買い集めていました。北海道の私鉄の車両が多く、しかも一部は現存します。
キハ201~204(国鉄キハ20→鹿島臨海鉄道)
キハ205(国鉄キハ20→水島臨海鉄道)
キハ2004・2005(キハ22の類似品 留萠鉄道)
キハ221~223(キハ22の類似品 羽幌炭礦鉄道)
キハ1103(キハ20ベースの湘南顔 留萠鉄道)
茨城交通・ひたちなか海浜鉄道の車両は他にも製品化されました。
鉄コレ第13弾 キハ1001赤塗装
キハ1002白青(シークレット)
キハ201茨城交通色
あまぎモデリングイデア ケハ601キット
鉄コレ第19弾 キハ3710-02 茨城交通色
ワールド工芸 ケキ102キット
鉄コレ キハ3710形2両セット 01・02新塗装
鉄コレ キハ3710-02 熱血デュエマ列車
MicroAce キハ11-6
続いて筑波鉄道です。常磐線の土浦と水戸線の岩瀬を結んでいました。
大戦末期の1945年に常総鉄道と合併し常総筑波鉄道、1965年に鹿島参宮鉄道(+竜崎鉄道)と合併し、あの「関東鉄道」が完成しました。
しかし乗客減により1979年に鉾田線と筑波線は分離され、鹿島鉄道と筑波鉄道となります。
ルートが研究学園都市からかけ離れており、収入も増えず1987年に廃止となりました。会社そのものは関鉄筑波商事として存続しています。こちらも京成グループです。さすが。
ワンマイル 国鉄キハ41307 鉄道博物館展示車両 2007年10月14日発売 博物館限定品(後に一般流通)
ワンマイル 国鉄キハ04(国鉄気動車一般色)2007年10月14日発売
キハ41307(キハ04 8) ※両製品とも同一車両
1934年1月30日川崎車輛製 キハ41056 中込?
1948年12月 天然ガス動車化 キハ41207 長野工場
1952年11月 近代化 キハ41307 長野工場
1957年4月称号改正 キハ04 8
1958年1月11日廃車→譲渡 遠州鉄道
1958年11月1日運用開始 遠州鉄道キハ802
1966年9月30日 運用終了
1967年4月譲渡 北陸鉄道能登線 キハ5211
1972年6月25日 北陸鉄道能登線廃止
1972年 譲渡 関東鉄道筑波線 キハ461
1979年会社分離 筑波鉄道筑波線
1982年 休車
1986年 水戸機関区にて展示
1987年3月31日廃車 路線廃止
1987年7月12日 静態保存 さくら交通公園
2004年12月7日 鉄道博物館展示決定
2005年3月2日 搬出 整備のため郡山へ
2007年5月12日 搬入
2007年10月14日 鉄道博物館にて静態保存開始
2015年4月11日 EF55 1展示のため構内移動
機械式ディーゼルのキハ41000形としての登場時は小海線にいました。
この車両を含む千葉・新潟の12両は天然ガスを使用するキハ41200形となりました。20%の出力低下となりましたが、代燃車に比べれば良好でした。しかし天然ガスは高価で、キハガス爆発のリスクがあり、短期間で機関を交換してキハ41300形となります。
遠州鉄道は電化路線ですが、終点の西鹿島で接続する国鉄二俣線の遠江二俣、遠江森へ直通するためキハ04を3両購入しました。しかし二俣線のC58は力強く、遠鉄の電車は高頻度運転にシフトしつつあり、低出力のキハ04を走らせるのは困難となり直通ごと辞めました。
七尾線羽咋より分岐する北陸鉄道能登線へ行きますが廃線、筑波へ行きます。
筑波鉄道も廃止となりますが、鉄道趣味団体LINERが購入しさくら交通公園に展示されます。(現在のTXつくば駅近く、D51 70が保存されている公園)
1989年8月にはキハ048保存会が発足します。
静態保存から鉄道博物館移設までの記録はぜひこちらのサイトをご覧ください。(たまにセキュリティソフトが作動しますが安全ですのでそのまま開いてください。)
ダイキャストモデルとして2007年にてっぱく仕様、保存会仕様、キハ41000形登場時の3種類が製品化されました。鉄コレ動力TM-04を取付するためのパーツが付属しますが、今更この方法でやる必要もないでしょう。またトレーラー車化は床板と台車をGMor鉄コレ用に交換する必要があります。
2009年7月発売の鉄コレ第10弾では、遠州鉄道キハ802として製品化されます。このとき開発された動力TM-11(後に改良されTM-11R)は前述のダイキャストモデルにも使用可能ですから、ぜひこちらを使用しましょう。(品切れ気味ですが)
上のキハ11 25と車歴を見比べるとわかりますが、鉄道博物館への搬入は同日でした。そして奇しくもこの両車のNゲージが手元に来たのも同日だったりします。
同時発売されたキハ41000もせっかくなので載せます。
ワンマイル キハ41000(登場時・ぶどう色1号)2007年10月14日発売
キハ41000
1933年3月31日 汽車会社製 五日市?
1951年9月 機関換装 キハ41554 大宮工場
1954年11月24日 機関換装 キハ41334 大宮工場
1957年4月称号改正 キハ04 35
1959年2月21日廃車 最終所属 武蔵五日市
どういうわけか車体の所属標記が大ミハになっていますが、大阪に所属したことはありません。
次は関東鉄道常総線です。この記事の初稿では手持ちが貨車のみでしたが、その後一気に8両増えました。
鉄コレ 関東鉄道キハ2100形(3次車)新塗装 2015年9月発売
印刷済行先[水海道] 関鉄限定品[快速]
付属ステッカー
LED表示 [取手][守谷][水海道][下妻][下館][快速]
前面用 各3枚 側面用 各5枚
←下館 取手→
キハ2111+キハ2112
1996年2月 新潟鐵工所製
水海道駅など関鉄の駅では行先違いが売られています。(後述のキハ310含む)
1次車旧塗装(2101+2102)と同時発売で、こちらも関鉄限定の行先違いがあったようです。
2100形自体は2018年にも1次車新塗装(2103+2104)、3次車旧塗装(2109+2110)が発売されましたが限定品の有無は不明です。
関鉄全形式に当てはまるのですが、NDCと同じくスカートはダミーカプラーで保持するタイプです。TNカプラーを付けるには銀河モデルのスカートに交換するのが楽です。
鉄コレ 関東鉄道キハ310形関鉄カラー 2016年9月発売
印刷済方向幕[水海道のりかえ下館]
関鉄限定品[快速守谷]
鉄コレ 関東鉄道キハ310形復刻塗装 2016年9月発売
印刷済方向幕[取手] 関鉄限定品[下館]
付属ステッカー
方向幕 [取手][守谷][新守谷][水海道][下妻][下館]
[回送][試運転][臨時][快速取手][快速守谷]
[快速水海道][快速下妻][快速下館]
[水海道のりかえ取手][水海道のりかえ下妻]
[水海道のりかえ下館] 前面用各3枚
助士席窓上 [ワンマン]3枚
ヘッドマーク [急行つくばね]3枚
←下館 取手→
317+318(種車 キハ16 6+キハ17 173)
313+314(種車 キハ16 4+キハ16 94)
313+314
1977年6月 改造 新潟鐵工所
2019年3月 廃車
317+318
1979年4月 改造 新潟鐵工所
2019年 休車
2023年現在 休車のまま
国鉄キハ16・17の車体載替により登場しました。ただし1983年に台車を交換してからはキハ10系の印象は無くなりました。
2023年7月16日の315+316編成の引退をもって全車が退役となりました。
ステッカーに収録の[急行つくばね]ですが、本来は関東鉄道筑波線(筑波鉄道)の列車です。
常総線ではキハ100形・キハ310形・キハ0形を使用する臨時列車に使用されています。
鉄コレ 関東鉄道キハ5020形 2019年9月発売
印刷済行先表示[取手]
付属ステッカー(鹿島臨海キハ8000と共通)
関東鉄道用
LED表示 [取手][守谷][水海道][下妻][下館][快速]
[水海道乗換下館] 前面用•側面用 各5枚
助士席窓上 [ワンマン] 5枚
鹿島臨海用
LED表示 [ワンマン][水戸行き][大洗行き]
[鹿島神宮行き][新鉾田行き]
前面用•側面用 各5枚
※[水海道乗換下館][鹿島神宮行き][新鉾田行き]は横スクロール表示。模型では任意の場所で横幅4mmに切断し貼り付ける。
2019年2月 新潟トランシス製
関鉄のキハ5000形の設計を基に製造された鹿島臨海鉄道キハ8000形を、さらに関鉄向けに製造したものです。
2021年現在の関東鉄道の最新車両です。登場から製品化までが非常に短期間でした。
なお関鉄限定品は無い模様です。
鉄コレ 関東鉄道キハ2400形 復刻塗装 2022年6月発売
印刷済行先表示 キハ2401[取手] キハ2402[水海道]
付属ステッカー
LED表示 [取手][守谷][水海道][下妻][下館][快速]
[水海道乗換下館] 前面用•側面用 各5枚
助士席窓上 [ワンマン] 5枚
ヘッドマーク [急行夜空][特急しもだて]
[急行つくばね] 各4枚
※[水海道乗換下館]は横スクロール表示。模型では任意の場所で横幅4mmに切断し貼り付ける。
※ヘッドマークは付属のベースに貼り付けて使用
2004年12月 新潟トランシス製
2021年4月17日 キハ2401復刻塗装化
2021年7月24日 キハ2402復刻塗装化
水海道で上記の8両を買ったあと、新製品として出たので仕入れてきました。沼の予感。
2401と2402ではスカート形状が異なります。100周年に向けた塗装になります。
鉄コレ第13弾 キハ751 2011年3月発売
1955年8月 日本車輌製 小田急キハ5001
同年10月1日 営業運転開始 小田原線〜国鉄御殿場線直通専用
1968年6月30日 営業運転終了 国鉄御殿場線電化のため
同年7月1日 廃車
同年12月 譲渡 関東鉄道 水海道
1969年1月 キハ751 3扉化
1988年3月1日 廃車
小田急から譲渡された気動車です。当時非電化だった御殿場線に直通する準急用気動車として製造されましたが、電化と同時に引退しました。引退後はキハ5000•5100の
元は両側面に扉が点対称で1箇所ずつでしたが、関東鉄道では外吊扉を設置し3扉車としました。そのため形状が不揃いです。
ふらっと立ち寄った中古店で見つけて即座に買いました。小田急時代の製品も持っているため、同じ車両の譲渡前後の姿が楽しめます。
ポポンデッタ 7043 関東鉄道トキ250 2013年10月発売
トキ253
1968年日立製 秩父鉄道トキ500形
1978年9月 アオリ戸交換
1982年3月譲渡 関東鉄道水海道
1996年廃車
国鉄トキ25000の同型車両です。秩父鉄道の15両のうち、5両が取手~水海道の複線化のため譲渡されました。
金型は香港TOMIXのトキ25000のものです。金型を継承した河合商会ではTOMIX同様の赤一色でしたが、ポポンデッタでは白帯付き、秩父鉄道、関東鉄道と、種類が増えました。(東邦亜鉛はJR世代に製造された別物で金型も違う)
元々はトキ252のみでしたが、2015年4月よりトキ253が追加されました。例のごとく品番は同一のため、よく見て買いましょう。
因みに常総線の機関車は2021年10月現在製品化がありません。ですからどう遊ぼうが実車通りにはなりません。
いつも画像背景の車庫内に置いています。たまに画像に写り込むこともあります。
もしどうしても暇で暇でしょうがないとき、私のブログからトキ253を探してみてください。三鉄の記事ならだいたい見えてますヨ。
C11 325のときは1枚目から出ています。
以上、ひたちなか海浜鉄道と関東鉄道、ハマるとなかなか深い両鉄道でした。
常総線は気動車による高頻度運転、湊線は2024年に高架延伸と、両社とも特色のある路線です。
常総線も湊線も、2023年の110周年に向けて毎日走っていきます。