能勢電鉄 320系 380系 (両形式とも元阪急320系 元阪急380系)
 
この車両が活躍している時は、600Vでした。
阪急電鉄が、1500Vに昇圧され3100系増備で玉突きでやって来ました。
この車両の入線により、P-4 P-5 の木造車が一掃されることになりました。
 
320系
1935年にC#320 -C# 331の12両が川崎車両で製造されました。
神戸線に登場した900系を宝塚線向けに小型化したスタイルで登場しました。
 
 
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山下⇔日生中央 折り返しに専用になった 320系 C#331 2R
日生線用2Rは晩年に日生中央寄りの車両のパンタグラフが撤去される。
 
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阪急電鉄 今津線で活躍していた頃の 320系 C#320他 
 
 
 
380系
320系の増備車として1936年に6両製造された車両です。
基本的なデザインは前年に製造された320系を継承しているが、
車体や装備機器が320系と大きく異なったことから、新形式の380系になった。
50番以降は、Tc車を示すのだが、何故か380を名乗ることになってしまった・・・謎です。
 
車体は、320系の頃と違い電気溶接を多用したことから屋根を除いてリベットレスの車体となり、
ウィンドシルが阪急初の平帯となり見た目がスマートになりました。
 
車体重量は、320系よりも軽量化されています。
 
屋根は320系は、中央にガーランド型通風器を一列4だったのが、
左右にランボードを巡らせている配置から、ランボードの左右に片側式のガーランド式
通風器を4基配置する方式に変更されました。
 
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380系 C#383 幌の外側に菱形が連なる金具が懐かしい・・・
2000系や3000系にも付いていたように思う。
 
能勢電鉄複線化後の輸送力増強により380系も能勢電鉄に駆け付ける予定だったが、
500系を先に就役されたため、後回しとされ、留置され続けた。
その後、1975年に能勢電において本形式の就役が検討されたが、
長期間屋外に留置されていたために状態が悪く、
結局383のみ整備のうえ同年4月1日付で同社に貸与され、
他の車両は阪急籍のまま廃車されて現地で解体された不運な形式
・・・だがC#383だけは幸運であった。