ちょっと前になりますが、TBS「ニュース23」で興味深い特集をしていました。

南アジアにブータンという国があるのですが、この国が一風変わった(優れた)国です。

まずこんな場所に
ブータン地図
中国とインドにはさまれた国です。

ブータンのWebは
ようこそ雷龍の国 ブータンへ

歴史的にはいろいろあるのですが、なんといっても1971年まで鎖国政策をとり続けてきたこと、です。国を開いてからも、新しい教育と制限付きの来訪者を望んでいました。その教育ですが小学校で一日一時間環境教育の授業があったり、憲法で森林面積は60%をわることができないようになっていたり、と大変先進的な国なのです。しかも、産業についても環境破壊につながるような産業は認めていないようです。

確かに経済面で日本と比較してみると
GDP
日本   (2007年) 4兆3500億ドル
ブータン (2005年)      7億ドル
国民一人あたりGDP
日本   (2007年) 34,000ドル
ブータン (2002年)  1,300ドル
この数字だけ見ると、どれほど貧困な国かと想像してしまいますが、この国には乞食がいないそうです。チベット仏教の国ということもあるでしょうが、2005年の国勢調査ではなんと国民の90%が「幸せ」と答えたいる国です。

これはこの国の基本政策が「国民総幸福量(GNH)」に基づいているから。何?「国民総幸福量?」 ブータンの駐日大使がこんなことを言っています。
*****ここから*****
GNHは幸福を実現するための手段であり、あくまで開発は人のために国民中心で行われるべきであり、また平等、均等であるべき。飲料水確保、医療・農業施設整備等は住民参加による開発によって実施されていくべき。また、国民の85%は農村に住んでおり、分権化の過程において、国民のエンパワーメント、エンタイトルメントが確保されていくことが重要。
*****ここまで*****
本来、国家という社会システムは、国民が幸せに生きていくための手段、とsanregは考えます。別に国のために国民がいるのではなく、国民のために国家があるはずです。そんなことをストレートに表現したものがこの大使の発言です。

今の日本の総理大臣でこんな発言ができるでしようか?国民を見ても、一人あたりGDPこそブータンの約30倍という途方もなく豊かな国のようですが、長時間労働に過労死、ワーキングプアなど見るも無惨な「幸福」です。
東洋経済という経済週刊誌があるのですが今週の特集が「家族崩壊」です。そのサブタイトルが「長時間労働、非正規雇用、親の介護・・・家族が壊れるとき」 いつの間にかここまで来てしまったのです。

世界第2位の経済大国といわれる日本の幸福量と世界第161位のブータンの幸福量、どちらが多いのでしょうか?sanregにはわかりません。