こんにちは、ほたるです。
コメントのお返事が大変遅くなっております。
申し訳ありません。
もう少し、お時間ください。
杖自立になってから、リハビリは一日一回になりました。
担当はこーちゃんでした。
今日は何をするかと言うと、退院に向けての仕上げです。
こーちゃんが「家に帰って、不安なことや困ることはありますか?」と質問しました。
ちょっと考え「特にないかな。あ❗️階段の上り下り前回、一歩一歩上れなかったんだよね」
「じゃあ、階段やりましょう」
ということで、再度チャレンジ。
できるかなと、手すりに掴まって、恐る恐る左足から上ると、一段一歩で上れました。
この間はできなかったのに、簡単にできたのです。
左のお尻が階段を上れるまでに、育っていました。
下りも戸惑うことなく、一段一歩で降りられました。
リハビリ室に戻って、ベッドに移動。
朝、左のお尻の真ん中あたりに痛みが出たので、「お尻のこの辺が痛かったの」とこーちゃんに訴えました。
ベッドにうつ伏せになり、お尻をほぐしてもらいながら、こーちゃんが「僕、この連休で、先輩と栃木まで、ゴルフに行ったんですよ。でも、これがまた、打てない、打てない。全然飛ばなくて、スコアが187でした。ゴルフって、腕の力がないと、飛ばないだって思いましたよ。先輩達は中級者で、軽々と飛ばしてるんですよね」
こーちゃんね、ボールの飛ばし方はね、腕の力だけじゃないんだよ。
私はテニスをやっていたので、ボールを飛ばすにはどうすればいいか、少しは知っています。
「腕の力だけじゃ、飛ばないでしょ。下半身から上半身へ力を伝えて、その力で飛ばすんだと思うよ」
私、ゴルフはしたことないけど、テニスをやっていたから、どうしたら飛ぶのかは、何となくわかる」
そう言うと「テニスやってたんですね、そう言えば、テニスやってる人はゴルフもうまいって聞きました。ゴルフもテニスもスゥイングですもんね」
と、ここで話をテニスのことに切り替えてほしいところだったんだけど、こーちゃんは自分が如何に飛ばなくて、ずっと走り回っていたかを話し続けます。
しかも、口が動いてる時は手が止まる。
こーちゃんは入職して、3年目。
年は28歳。実家のおじいちゃんは畑仕事をしている。自分も畑を耕す手伝いをするけど、じいちゃんには勝てんと言ってました。
真面目で、論理的な話ができる。なぜ、この動作をするのかをきちんと、患者さんに説明できるPTですが、ゴルフに行って、飛ばなくて、走り回ってたことを聞いて欲しかったんだなと思ったけど、手が止まってるよー。
お尻をほぐしてもらったら、何となくお尻が温かい。口はよく動くけど、手は止まってると、ちょっと不満に思ったけど、よい塩梅でやってくれていました。
階段も起き上がり方もできました。
そして、気がついたことがひとつ。
お尻を使って、歩いてるということ。
あんなに、お尻に力が入らなかったのに、少しはお尻の筋肉が目覚めてきたのかな。
リハビリを終えたら、面会に来てくれた友人と談話室でおしゃべり。面会時間の30分はあっという間でした。
「外来リハビリで会いましょう」とお別れしました。
17時30分にシャワー。
自力で、弾性ストッキングを履く自信はなかったけど、ここで履かなかったら、家でも履けないと思い、工夫しながら、なんとか履けました。
シャワーから上がって、部屋に戻ると、青い制服を着た男性が立っています。
誰だろうなと思いながら、部屋に入って行くと、そこには、前回お世話になったPTのきりんさんです。
びっくりして、女子高生みたいに騒いでしまった。
アドレナリン、大放出。
試しに「ハグしてもいい?」と聞いてみました。
クールに「ダメです」
これも想定内です。
きりんさん、シャイなのでね。
明後日退院だから、会いにきて欲しいと言っておいてよと、こーちゃんに頼んでおいたのです。
こーちゃん、ちゃんと伝えてくれていました。
新婚のきりんさん。
「仲良くね」と声をかけたら、えへへと照れくさそうに、部屋を出て行きました。