こんにちは、ほたるです。
早速です。
振り返ります。
術後23、24日目
魔の3週間とやらを無事乗り越えたことや、朝夕のルーティンで生活のリズムができたことで、心や身体の安定感を感じるようになってきました。
Dr.は魔の何とかと言うけれど、私自身はそんな風には捉えておらず、ただただ、毎日のタスク、主にリハビリをこなすことで精一杯でした。
多分、暇を持て余すだろうと予想して、3冊ほど本を持ち込みましたが、活字を読む気力も体力もありません。
それだけ、今回の手術は負担が大きかったのだろうと思います。
ですが、移乗のたびに、ナースコールするのはもういい加減飽きてきたし面倒くさくもなってきて、そろそろ車椅子自立してもいいんじゃないかな、できそうな感じがすると身体が言っています。
きりんさんからは、そんな話は全然ないのですが、自分を信じるとしたら、自立できる感じは充分あります。多くは望まないけど、せめてトイレくらいは自分のタイミングで行きたいと思うようになってきました。
その気持ちが通じたのか、翌15日。
午前のリハビリで「何か困ってることはない?こうしたら、心が軽くなる?」ときりんさんが聞いてくれたのです。
「自分のタイミングでトイレに行きたいです」
「そうだよね。自分でできることが増えると、気持ちが楽になるよね。それでね、そろそろ車椅子自立と思ってるんだけど、どう?」
きりんさん、心が読める能力があるのか。
「昨日当たりから、何となくできそうな感じがしていました。もうナースコールするのはしんどいです」と、すかさず答えました。
「そうだよね。自分でできることが増えると、気持ちが楽になるよね。移乗が上手にできるようになったし、そろそろ自立って思っているんだけど、どう?介助なしで、やってみる?」
心の中では「喜んで」と思ってるはずなのに、なぜか「うーん。できる気はするけど」と、弱気な返事をしてしまいました。
なんでチグハグなのか、自力でもわかりません。
「そうだね。そうしたら、試しに一人でやってみて。僕は見てるだけ」と言われ、介助なし移乗をやってみました。突然のことだったので、ちょっと怖かったけど、自分を信じてやってみました。
「やっぱりできたね。もう一回やってみようか」
一つ一つの動作を確認しながら、注意深く行います。「うまいじゃん。介助なし、いけそうだよ」
と、きりんさんは嬉しそう。
リハビリを終えて、部屋にもどりました、
ナースコールをしました。
「はーい、ほたるさん。トイレですよね。私、見てるだけだから、ほたるさん、一人でやってみて」
その日、スタッフはみな見てるだけで、一人で移乗しました。
午後のリハビリで、きりんさんから宿題が出されました。
「明日までに、自立したいのか、したくないのかを決めてきて下さい」