こんにちは、ほたるです。


ドクターから同意をもらってきてと言われ、早速二男に連絡をしました。

二男は看護師で、変形性股関節症の特徴であるペンギン歩きをする私の姿を見て、早く整形外科にかかれと言って、整形外科に連れて行ってくれました。

私がためらって、「手術なんて恐いし、不安だ。特に術後の傷の痛みが怖いよ」と、息子に愚痴るたび「このオペは確立された安全なオペだし、痛みはしっかりコントロールできる。痛み止めも色々あるから、そんなに怖がることはないよ」と諭してくれていました。

私が怖がっていると「お母さん、また同じことを言ってるね。病棟の患者さんはみんな前向きな気持ちで、病気と向き合っているよ。この病気は、手術して治る病気なんだから、怖がっていたら、前に進めないよ」と、私の背中を押してくれたことも、手術をする決め手になったのです。


二男に最悪のケースについて話をすると「そもそも感染症の確率はとても低い。その低い確率の中でも、レアなケースなんだよ。ドクターとして、最悪の話をするのは当然のことで、患者に説明しておかないといけないことなんだよね。早く手術してもらって」と、同意してくれました。


長男には、夏休みの帰省時に話をしようと思いました。

8月14日、台風一過の暑い中、一歳前の孫を連れて、長男夫婦は帰って来ました。

息子達の帰省時には、必ず6〜7品程度の料理を作ってふるまうのですが、既に杖がないと歩けない、台所も5分と立っていられない状態になっていました。

ですので、お寿司を取りました。

会食を楽しんだ後、「手術の同意をもらってきて欲しいと、ドクターから言われことは、先日電話で話したよね」息子に話を切り出しました。

最悪、一度入れた人工股関節を入れ替えるか、抜いてしまう場合が起こり得ることを話すと、いつになく険しい表情になり、真剣な眼差しで私を見つめます。

「それって、股関節がないってことだよね。そうなったら、歩けるの?」と、とても心配そうです。

「いや、わからない。歩ける人もいると、先生は言ってたけど、どうなるんだろう」

息子は目を細め、考え込みます。

温厚で、感情の浮き沈みがほとんどない息子の悩ましい表情を初めて見ました。

しばらく沈黙が続いた後、息子は「恐らくレアなケースだと思う。同意する」


同居している高齢の母は、最初から賛成でした。