こんにちは、ほたるです。
4回目の診察予約日9月5日を待たずして、8月8日に受診しました。早く手術日を決めて欲しかったのです。
診察室前の待合で待っていると「ほたるさ〜ん、歩けますか」と、先生がドアを開けて、呼んでくれました。
手術日を決めてくれるかもしれないと淡い期待を持って、診察室に入りました。
「その後、どうですか?痛みは強くなりましたか?」
「はい、段々立っていることが辛くなって、歩ける距離も短くなってきました」と答えると、壁際に置いてあるベッドに乗るように促され、仰向けになりました。
先生は、私の膝を曲げたり、足首を持って横に広げたりして、可動域や屈曲具合を確かめます。
そけい部を押して「痛くないですか?」と聞かれます。
ベッドから降り、椅子に座りました。
「身体の中に人工のものが入ると、様々な合併症が起こることがあります。ひとつは塞栓症なんですが、この手術は出血量が多いことがありますし、内出血もあるので、血液の塊が脳や肺に飛んでいったりします。また敗血症を起こす可能性もあります。
ほたるさんの場合は、脾臓がないから、やっぱり感染症の確率が高くなることが予想されます。
どのくらいの確率かは、データがないので何とも言えないけど」
前回と同じことを言われました。
先生が感染症を警戒していることが、よく伝わってきました。
「感染症と言っても、色んなレベルがあります。最悪の場合は、手術したところを再切開して、患部を洗浄して、新しいものと入れ替える。もっとひどい時は、入れ直すこともできなくなるから、人工股関節を抜いてしまって、そのまま閉じます」
私は呼吸することも忘れるほど、衝撃的でした。股関節がない足って?私は一生歩けないってこと?
「そうすると、歩けなくなるってことですか」
先生は「うーん。中には歩ける人もいるけどねぇ」
と言いましたが、関節がない身体で、立ったり歩いたりできるわけがないだろう。一生車椅子になるのか。そんな身体になってまで、この手術を受ける価値があるのか。
早く手術して欲しいと思ったけど、恐すぎる。
手術、やめようか。
でも、今のままでは辛すぎる。
色んなことが脳裏をよぎりました。
「これは本当に最悪の場合ですから」と先生。
「とは言っても、その可能性はゼロではないので、そうなることも起こり得るということを承知しておいて欲しいんです。
ご家族はお母様とご子息でしたよね。
このような最悪なことも起こる可能性があることをご家族に説明して、同意をもらってきてください」
同意をもらえなかったら、手術してもらえないということなんだろうか。
可能性が低いとは言え、ゼロではないと言い切れない。ドクターとして、正しいことを言っている。
理屈ではよくわかる。
だけど、心がついていかない。
私は非常に混乱しました。
同意をもらったら、手術を引き受けてくれるという意味だよね、恐らく。
だけど、同意をもらってきてと言われただけであって、先生は手術をするとは言ってない。
先生か引き受けてくれなかったら、他の病院を探さなければならない。
不安な気持ちを抱えながら、病院を後にしました。