病気になったらお医者さんに行かれると思います。
病気になる前にお医者さんに行かれる人は少ないと思います。
健康診断等に行って、検査の数値が多少基準の範囲内に無くても、経過観察となっても、あらためてお医者さんに行かれる人は少ないと思います。
意識のどこかで、「生きていれば多少具合が悪いところがあるのは当たり前」、「病気になったら良い病院に行けばいい」とか「ちょっとした不調程度なら病院に行っても行かなくても同じ」とか思っていませんか?(確かに軽い不調程度や予防の為に精細な対応をしてくれる医療機関は少ないかもしれませんが?…私的意見です)
この様な考え方が当たり前になる事は良い事ではありません。
例えば、転んでしまって身体のあちこちが痛むと言われて来院される方がいらっしゃいます。
お身体を観させて頂くと、前後のバランスが崩れていたり、片方の足首だけ特に動きが悪かったりしています。
色々なお話しから、転ぶ前からこの様な姿勢だったと推察されますしご本人も自覚があったご様子です。
もし、事前にこの様なバランスの崩れを無くしていたら転ぶ事はなく、痛い思いはしなくて済んだかもしれません。
また肩甲骨の間の辺りが痛み、肩こりがつらく眠れなくなったとの事で来院された方では、身体均整法の観察点から胃に不具合がある様に見受けられた為、医療機関の受診をお勧めしたところ次に来院されたときに胃潰瘍が見つかったとのご報告を頂きました。
この方も数か月前から肩や背中に違和感やだるさ、鈍痛感はあったとの事でしたが、我慢していたとの事でした。
この場合でも早目に行動を起こしていたら、眠れないほどの痛みを感じる事無く、胃潰瘍にもなっていなかったかも知れません。
普段から予防ファーストを念頭におき、定期的に身体のメンテナンスをしたり、違和感を感じた時に直ぐに相談が出来る医療機関(予防医療に熱心な病院)等を見つけておくことが、美と健康を守る上では大切だと思われます。