
朝日新聞の1面下端の広告には,専門家もしくは好事家向けの書物のものが多い.
けさはその左端に,日本原色カメムシ図鑑・第3巻,が載っていた.定価12,600円である.
どのくらい売れるのだろうか?
誰が買うのだろうか?
ネットでサーチしてみると,この図鑑を購入するのは,生物環境調査の専門家,といった職業上必要としているお方もいるようだが,多くは昆虫,その中でも特にカメムシファンであるようだ.
私は昆虫については学童の頃からかなり興味を持っていたつもりだが(まあ,養老先生みたいに,あのお歳で採集にいそしむほどではないが),セミはさておき,その親戚とはいえカメムシに特別な興味を抱いたことはなかった.
“美しい生態写真,カメムシの魅力である卵から成虫までの不完全変態のステージがわかる写真の数々.”(http://blog.goo.ne.jp/mushidoko64/e/f7e2ff7b6e1884c548d1fe085e04014a)
,というようなファンの方が書かれた感想を読むと,人間って,面白いなあ,と思う.
まあ,面白い,って言っても,図鑑の題材としてのヒトは種類としては少な過ぎるし,美的価値を感じないものも多いから,その分,カメムシが勝っていることは確かだ.