長ネギを育てる際,途中で抜いて,斜めに植え直し,土をかけて,白い部分を増やす技術だという.
畑が地下水脈に近い場合,白い部分を伸ばすと根腐れの恐れがあるため,回避のためこのようにするらしい.
余目からのレポート,と言っていたので,ああ,例の高~い鉄橋があるところ,と思ったが,あれは余部(兵庫県).こちらは,仙台にある余目地区のネギのことらしい.
なんか,うちの田舎でも冬場にネギを畑で寝かせていて,あれは保存のためと思っていたのだが,この目的だったのかな?
ネギ,やとい,でネット・サーチをかけると,曲がりネギ,という特産品の宣伝ばかりがひっかかる.やといをすると白い部分の伸びがまっすぐでなくなり,柔らかくなるので,これを名物としたようだ.
まあ,関東ではネギは九条ネギなんかと違って白い部分が好まれるので,こういった作業は意味をなすのだが,相対的に,青い部分のビタミンは確実に減る(残留農薬は白い方が少ないと思うけど).
白いのが好まれるものとしては,日本では他に,うど,があり,西洋では何と言ってもアスパラガスだ.いずれも日光を避けて栽培される.
ビタミンが減っても美味ならな.サプリメントじゃないし.
長野県でも中信の安曇野あたりの名産,松本一本ねぎ,というのがこれにあたるとか:

(高橋書店・野菜の便利帳,より)
ああ,そういえば,ことしブーム予定の会津に曲がりネギを箸代わりにする,ねぎそば,なんてのがありましたね.