これはクノーデルではない | a frog in November

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11月のかえる

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ローソンに売っているカニクリームコロッケ105円である.

このような小判型ではなく俵型のコロッケはクリームコロッケとしてはよくあるが,別に普通のジャガイモコロッケをこの形にしても罰せられない.せいぜい,知らずに食べた人が,なんだ,ジャガイモか,と少し嘆く程度である.
手作りで用意されたそのような俵型フライを,まるでクノーデルのようだね,と表現したら,クノーデルって何?と問い返されたことがある.
クノーデル,って,割と一般的な言葉だと思っていたのだが,違うのだろうか?

サーチしてみると,クノーデルは辞書サイトにもWikiにも載っていない.
コロッケはフランス語である,くらいは知っていた(ただし,クロケット;croquette,が発音としてはより正しいようだ)が,クノーデルはその別名というか,他の国での呼び名かと思っていた.

個人のサイトにはコロッケのようなフライ料理とするものも多いが,ドイツ語の肉団子もしくは団子状のもの(Knodel)が語源というのがより説得力があるようだ.ちなみに,クノーデルが音変化し,主として小麦粉の球形の塊であるヌーデル(nudel)となり,英語を含む多言語に取り入れられて現在の麺を表すヌードル(nodle)に至ったという説もあった(http://gogen-allguide.com/nu/noodle.html).

クノーデルが肉団子のことであるとするならば,何故,それが日本でコロッケ状食品とミックスト・アップされたのかは謎であるし,だいたいが,何故,私がクノーデルなどという単語を知っていたのかは,さらに謎である.