らいじゅのかね

磊樹ノ鐘

アーカイブ


💬当記事は、「磊樹ノ鐘」のアーカイブとしての役割を主とします。また、記事育成の場の一つ。推敲を行った後、独立した記事とする予定です。



有能な家臣への恐怖心

それを克服してこそ

君主である



光輝こうとするのなら

己を取り巻く環境は

自ずと闇となる

星は夜空に点ってこそ

映えるものなのだ


他人より抜きん出ようとするのなら

己を取り巻く環境は

自ずと空虚となる

鷹は孤高に空に生きてこそ

憧れの的となれるのだ


大輪の花を咲かせようとするのなら

己を取り巻く環境は

自ずと窮屈となる

種は土壌に埋もれてこそ

萌芽の為の時間を過ごせるのだ


それを苦痛と感じてまで

大志を抱く必要はない




金によって得たモノは

金の為に失う事となる




夜空に名月を探さなくとも

側に居る者の心を満たし

笑顔の手助けをすれば

それはそれで

名月に匹敵するモノを得た

と言えよう




飼い犬に成り下がればこそ

主人の手を噛むという

潜在的な楽しみを得られる

但し

服従という芝居を

そつなくこなす必要がある




この世に狂わぬものは無し

正義とて

狂った挙げ句の成れの果て

上手に狂えた大義を

尊んで正義と称するだけの事




ときには

狂気に拍車を掛ける作用もある

それが

月光である


慈愛に満ち溢れる事は

月光の側面に過ぎず

それを全てとする事は

到底出来ない




さざ波すらもなく

平らかに静まり返る海原


かと思えば


飛沫を上げて

猛々しく荒れ狂う波


海の様相は状況に応じて

常に変わり続ける


同じ様相を保つ事は

大自然とてなし得ない

ましてや人間に

なし得る道理もない




戦士だからといって

誰もが強いわけではない

己より強大なモノには

敵わない


されど

時として

生きる事が敗北となる


ならば

戦って

己の正義を貫くだけである


これは

逃げられない選択だ









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