らいじゅのかね

磊樹ノ鐘

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💬当記事は、「磊樹ノ鐘」のアーカイブとしての役割を主とします。また、記事育成の場の一つ。推敲を行った後、独立した記事とする予定です。



有能な家臣への恐怖心

それを克服してこそ

君主である


***


光輝こうとするのなら

己を取り巻く環境は

自ずと闇となる

星は夜空に点ってこそ

映えるものなのだ


他人より抜きん出ようとするのなら

己を取り巻く環境は

自ずと空虚となる

鷹は孤高に空に生きてこそ

憧れの的となれるのだ


大輪の花を咲かせようとするのなら

己を取り巻く環境は

自ずと窮屈となる

種は土壌に埋もれてこそ

萌芽の為の時間を過ごせるのだ


それを苦痛と感じてまで

大志を抱く必要はない


***


金によって得たモノは

金の為に失う事となる


***


夜空に名月を探さなくとも

側に居る者の心を満たし

笑顔の手助けをすれば

それはそれで

名月に匹敵するモノを得た

と言えよう


***


飼い犬に成り下がればこそ

主人の手を噛むという

潜在的な楽しみを得られる

但し

服従という芝居を

そつなくこなす必要がある


***


この世に狂わぬものは無し

正義とて

狂った挙げ句の成れの果て

上手に狂えた大義を

尊んで正義と称するだけの事


***


ときには

狂気に拍車を掛ける作用もある

それが

月光である

慈愛に満ち溢れる事は

月光の側面に過ぎず

それを全てとする事は

到底出来ない


***

さざ波すらもなく
平らかに静まり返る海原

かと思えば

飛沫を上げて
猛々しく荒れ狂う波

海の様相は状況に応じて
常に変わり続ける

同じ様相を保つ事は
大自然とてなし得ない
ましてや人間に
なし得る道理もない

***

戦士だからといって
誰もが強いわけではない
己より強大なモノには
敵わない

されど
時として
生きる事が敗北となる

ならば
戦って
己の正義を貫くだけである

これは
逃げられない選択だ