さらら(さらら) 時の流れに
漕ぎ出した 記憶の船
ゆらり(ゆらり) 夢のうねりを
軽やかに かわして行く

さらら(さらら) 遠い昔に
捕まった 深紅の風
ふわり(ふわり) 今も私を
忘れずに 包み込んだ

固い拳 輝く瞳 真っ直ぐな志
月の明かり 照らした道に 懐かしい笑顔

さらら(さらら) 遠い昔に
捕まった 深紅の風
ふわり(ふわり) 今の私を
間違えずに 包み込んだ


きらら(きらら) 時がせせらぎ
楽しげな 記憶の船
ぽつり(ぽつり) 雨の終わりに
舞い踊り 歌い明かす

きらら(きらら) 星が瞬き
飛び立った 言葉の鳥
ぐるり(ぐるり) 空を滑って
舞い戻り 胸に響く

結ぶ絆 解れる心 永遠の宝物
予告なしに 戻った場所に 待っていた笑顔

きらら(きらら) 星が瞬き
飛び立った 言葉の鳥
ぐるり(ぐるり) 空を滑って
何度でも 胸に響く


さらら(さらら) 時の流れに
舵もない 記憶の船
ゆらり(ゆらり) 夢の続きを
いつまでも 探し回る




【解説】これは言葉のコラージュです。全体を通して一つの事を伝えるのではなく、断片的なフレーズの羅列の中から、伝わるフレーズと伝わらないフレーズを認識する目的で創りました。色盲の検査紙のようなものです。
 例えば、深紅の風=情熱的な風と考える人もいれば、辛苦の風と考える人もいるでしょう。そもそも、全くイメージが湧かない人もいるはずです。
 その人の感性を知る目的で創ってみたという事です。