カルビ一家

誕生日祝いの御言葉、たくさん頂きまして、ありがとうございました。
嬉しかったです。

誕生日の夜は恵比寿界隈の仲間達が祝宴を催してくれて、朝までコースでベロベロ。
昨日は地元の仲間が焼肉屋でお祝いしてくれた。

焼肉屋での出来事。
隣りの席に4人家族が座った。
お父さんが注文をした。
カルビ4人前、ライス4人前、飲み物は水でいいです。ええっ!!焼肉屋で水!!
僕はお父さんを二度見した。
僕は焼肉屋でビール以外、考えられない。
そうか、もしかして車で来たのかな？色々事情があるもんな。
僕は反省した。
家族は美味しそうに食事を初めた。あっというまにカルビは無くなってしまった。
すいません、カルビ4人前お願いします。
お父さんが注文した。
またカルビか。
僕の悪い癖で、すぐ人の注文が気になってしまう。
2回目のカルビもすぐに無くなってしまった。
家族はみんな食欲旺盛だ。すいません、カルビ4人前お願いします。
お父さんが注文した。
ま、またカルビ!?
僕はお父さんをまた二度見した。
べつに僕が口だす権利は無いが、タン塩とかレバとかミノとか、食べなくていいのか？
キムチやナムル、サンチュに興味は無いのか？
僕は家族が気になって仕方なくなってきた。
お父さん、別のもの頼めば。
お母さんが言った。
よかった、やっぱりお母さんは、そう思っていたんだ。
僕はほっとした。
じゃあ、中落ちカルビ4人前と上カルビ4人前お願いします。
お父さんはさらりと言った。
僕は動揺して箸を落とした。
そんなにカルビが好きなのか、もしかして今日はカルビサービスの日なのか？
僕は店内を見渡した。
どうした、笠原落ち着かないな。
友達に注意された。
カルビ一家は順調に食事を進めている。
お父さんが満足そうな顔つきで言った。
最後にカルビクッパ食べるか？
僕は動揺してビールをこぼした。
どうした、笠原、もう酔ったのか？
また友達に注意された。
いや、ちょっとカルビが。なんだよ、カルビが食べたかったのか、すいません!!カルビひとつ！
友達にカルビを注文されてしまった。
お父さんがチラッと僕を見た。目が合ってしまった。お父さんは微かにニヤッと笑った。