デンジャラスゾーン
賛否両論の前に小さい公園がある。近所のちびっこ達が、元気に遊んでいる。
おっさんの僕も天気がいいと、仕事の合間にベンチでぼーっとしたりする。
今日もあまりの暑さに、逆に太陽を浴びたくなり、公園のベンチで仕事の電話をしていた。
しばらくすると、小学校低学年くらいの男の子3人組が走って来た。
3人組は公園の中を凄まじい勢いで走り回っている。あの若さがうらやましい。僕はボンヤリ思った。
3人組は正義と悪に分かれて、戦いごっこを始めた。うーん懐かしい、僕も子供のころ、良く戦っていた。大体、仮面ライダーかウルトラマン、ゴレンジャー辺りに変身していた、友達みんな、自分がなりたいヒーローに勝手に変身するので、ウルトラマン対アオレンジャーとか、アマゾンライダー対コンバトラーVとかメチャクチャな設定になっていた。
3人組は何に変身するのかな？
僕は面白くなってきて、3人組をずっと観察した。
3人とも、自分が正義の見方らしい。僕のまわりを3人は駆け回る。
いろいろな技が繰り出されるが、なかなか決着がつかない。
そのうち、戦いの図式が2対1になった。
2人は同盟を組んだみたいだ。
1人の男の子はピンチを迎えた。
大丈夫か？僕は1人になった男の子が心配になった。2人組は男の子を壁際に追い詰めた。大ピンチだ!!
僕はどうなるのか、電話そっちのけで男の子達の戦いに釘付けになった。
その瞬間だった、追い詰められた男の子は、ニヤリと笑い後ろ向きになった。
デンジャラスゾーン!!
男の子は大声で叫ぶと、おもむろにズボンをずり下げお尻を出した。
ウワー!!ギャー！
2人組は苦しみながら、地面に倒れた。
ええーっ!!
僕は男の子の尻を二度見した。
何なんだ今の出来事は？
僕は電話を落とした。
デンジャラスゾーン!!
また男の子がお尻を出した。
やめてくれ～！苦しい!!
2人組はさらにもがき苦しんでいる。
一気に男の子はピンチを脱した。どうやらデンジャラスゾーンは、男の子の必殺技らしい。しばらく倒れていた2人も立ち上がり、また戦いが始まった。
なんて恐ろしくて、くだらない技なんだ。
僕は感心した。
電話を拾い上げると、電話相手は心配していた。
大丈夫ですか？笠原さん!!大丈夫です。ちょっとデンジャラスゾーンが。
なんですか？
そのうち2人組は僕の後に逃げて来た。
デンジャラス少年が僕の方に走って来る。
ヤバイ巻き込まれる！
僕はベンチを立ち上がり、逃げようとしたが、間に合わなかった。
デンジャラスゾーン!!
男の子が僕に向けてお尻を出した。
僕の後ろの2人組がまたもや倒れ込む。
ギャー！助けて！
デンジャラス少年はさらに近寄って来る。
デンジャラスゾーン!
連発だ。
電話相手は子供の叫び声を聞いて、さらに心配している。
大丈夫ですか？笠原さん!!悲鳴が聞こえましたよ!
大丈夫です！今逃げますから！
僕はデンジャラスゾーンから避難した。
デンジャラス少年と目が合った。
少年はニヤリと笑った。
公園で休憩する時は気をつけよう。僕は思った。
少年達、たくましく育ってね。
日本の未来は明るい。
おっさんの僕も天気がいいと、仕事の合間にベンチでぼーっとしたりする。
今日もあまりの暑さに、逆に太陽を浴びたくなり、公園のベンチで仕事の電話をしていた。
しばらくすると、小学校低学年くらいの男の子3人組が走って来た。
3人組は公園の中を凄まじい勢いで走り回っている。あの若さがうらやましい。僕はボンヤリ思った。
3人組は正義と悪に分かれて、戦いごっこを始めた。うーん懐かしい、僕も子供のころ、良く戦っていた。大体、仮面ライダーかウルトラマン、ゴレンジャー辺りに変身していた、友達みんな、自分がなりたいヒーローに勝手に変身するので、ウルトラマン対アオレンジャーとか、アマゾンライダー対コンバトラーVとかメチャクチャな設定になっていた。
3人組は何に変身するのかな？
僕は面白くなってきて、3人組をずっと観察した。
3人とも、自分が正義の見方らしい。僕のまわりを3人は駆け回る。
いろいろな技が繰り出されるが、なかなか決着がつかない。
そのうち、戦いの図式が2対1になった。
2人は同盟を組んだみたいだ。
1人の男の子はピンチを迎えた。
大丈夫か？僕は1人になった男の子が心配になった。2人組は男の子を壁際に追い詰めた。大ピンチだ!!
僕はどうなるのか、電話そっちのけで男の子達の戦いに釘付けになった。
その瞬間だった、追い詰められた男の子は、ニヤリと笑い後ろ向きになった。
デンジャラスゾーン!!
男の子は大声で叫ぶと、おもむろにズボンをずり下げお尻を出した。
ウワー!!ギャー！
2人組は苦しみながら、地面に倒れた。
ええーっ!!
僕は男の子の尻を二度見した。
何なんだ今の出来事は？
僕は電話を落とした。
デンジャラスゾーン!!
また男の子がお尻を出した。
やめてくれ～！苦しい!!
2人組はさらにもがき苦しんでいる。
一気に男の子はピンチを脱した。どうやらデンジャラスゾーンは、男の子の必殺技らしい。しばらく倒れていた2人も立ち上がり、また戦いが始まった。
なんて恐ろしくて、くだらない技なんだ。
僕は感心した。
電話を拾い上げると、電話相手は心配していた。
大丈夫ですか？笠原さん!!大丈夫です。ちょっとデンジャラスゾーンが。
なんですか？
そのうち2人組は僕の後に逃げて来た。
デンジャラス少年が僕の方に走って来る。
ヤバイ巻き込まれる！
僕はベンチを立ち上がり、逃げようとしたが、間に合わなかった。
デンジャラスゾーン!!
男の子が僕に向けてお尻を出した。
僕の後ろの2人組がまたもや倒れ込む。
ギャー！助けて！
デンジャラス少年はさらに近寄って来る。
デンジャラスゾーン!
連発だ。
電話相手は子供の叫び声を聞いて、さらに心配している。
大丈夫ですか？笠原さん!!悲鳴が聞こえましたよ!
大丈夫です！今逃げますから！
僕はデンジャラスゾーンから避難した。
デンジャラス少年と目が合った。
少年はニヤリと笑った。
公園で休憩する時は気をつけよう。僕は思った。
少年達、たくましく育ってね。
日本の未来は明るい。