美女と肉まん | 「賛否両論 笠原将弘のオールナイトニッポン」オフィシャルブログ by Ameba

美女と肉まん

駅のホームで僕はぼおっと立っていた。
前に背の高い、綺麗な女性が歩いて来た。
女性はおもむろに、包み紙を開けると、肉まんにかぶりついた。
あまりの素早い一連の動きに、僕は女性を二度見した。
うおっ!!こんな綺麗な女性が、ホームで肉まんを食べるのか?
確かに肉まんは買ってすぐに食べたくなるよな。
僕はアホのような顔で女性を見つめながら、いろいろ考えた。
たぶん女性は忙しいのだろう。移動の合間に肉まんでランチを済ましているんだ。この後、会社で会議かな?
もしかしたらピザまんかもしれない。
喉につまったら大変だから、お茶はあるのかな?
僕の妄想はアホみたいに広がった。
その時、僕のアホ視線に気づいた女性と目が合った。ヤバい!!
僕は咄嗟に目を反らして、時刻表を見るふりをしたりして、イッセー尾形ばりの一人芝居を演じた。
その間に電車が来て、女性は乗って行ってしまった。僕の演技はまだ続き、電車一本乗り過ごした。
恵比寿に着いたら、店行く途中、肉まん買おう。
僕は思った。