6月16日の日曜日、

美味しいカレーを食べて、午後は宮城県、福島県の鍼灸学校の

学生さんの基礎研究や、開業鍼灸師、勤務鍼灸師の症例発表です。

 

私も日頃の研究成果を!発表させていただきました。

某総合病院総合診療科のドクターと医療連携をさせていただいて

症状の改善していった症例ですが、

 

鍼灸治療介入後から特に腎機能の改善が見られるようになった難病の患者さんでした。

 

 

この患者さんは、本来の疾患の他に慢性腎臓病などを患っていて、主治医から定期的に頂いていた

生化学的データでは特に腎臓の働きの指標となるクレアチニン、

糸球体の濾過量を推定する推定GFRとも正常値から外れていました。

 

鍼灸治療前の推定GFRは平均で40.7dL/min/1.73m~3でしたが、

週に1回鍼灸治療を行い、7回治療を行った後の鍼灸治療開始後52日目で66.9dL/min/1.73m~3まで改善しました。

鍼灸開始後59日までの平均では54.9dL/min/1.73m~3となりました。

正常値の下限値は70dL/min/1.73m~3ですのでもう一息、というところまで改善しています。

 

クレアチニンは正常の上限が1.2mg/dlですが、この患者さんは鍼灸治療開始前の平均が1.54mg/dlで、

鍼灸開始12日目から下がり、44日目で0.98mg/dlと改善しました。

 

血液検査の結果が改善するとともに、痛みなどの苦痛や睡眠や食欲が改善していきました。

 

主訴も改善していったため、治療の頻度を2週に1回に下げましたが、そうするとしばらくして腎機能が悪化していったようで、推定GFRとクレアチニンとも元の数字に戻ってしまいました。

 

特に、腎機能や肝機能などは生命に直結するところで、仮にこうした臓器に病気がなくとも予防的に鍼灸を行っていると、老化予防や病気の予防などに効果があると考えます。


この患者さんの場合はもうしばらく週に1回の治療を続けるべきだったのかもしれません。

 

 

今回症例発表させていただいた会場は、東北大学病院内にある、医学部講義棟でした。


寸前で発表することになり、準備不足もありましてしどろもどろの発表となりましたが

次回はバッチリ気張って行きたいと思います!


福島県白河市 鍼灸院

三瓶鍼療院

院長 三瓶真一

電話 0248-27-1846

http://www.sanpei89in.com